腰痛、胃の痛み、エコノミー症候群…避難所生活の経験者7割超「身体に不調を感じた」、あれば嬉しいアイテムは

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

地震大国と言われる日本。2024年1月には能登半島地震が発生し、避難所生活を余儀なくされた人が多くみられました。コーキマテリアル株式会社(⼤阪市西区)が実施した「避難所での実体験」に関する調査によると、避難所生活中に約7割の人が「身体に不調」を感じていたことが分かりました。避難所生活での不調対策には、どのようなものが挙げられたのでしょうか。

調査は、災害時に避難所で過ごした経験がある全国の1004人を対象として、2024年4月にインターネットで実施されました。

はじめに、「実際に避難所で過ごした日数」について尋ねたところ、圧倒的多数となったのは「~1週間」(66.0%)でした。また、「避難所の場所」については、「小中学校・高校」(52.5%)、「公民館」(34.6%)などに回答が集まりました。

さらに、避難所での生活について、全体の6割近くが「あまり体を動かさず、座っていることが多かった」(58.5%)と回答。

その結果、「避難所での生活中、体に不調を感じた」(とても感じた25.1%、やや感じた47.8%)と答えた人は7割超に上ることが分かりました。

具体的な不調としては、「腰痛」(40代男性)、「胃の痛み」(50代男性)、「エコノミー症候群になった」(50代男性)、「身体の節々が痛くなった」(60代男性)などの声が寄せられ、心理的・身体的いずれにも不調を及ぼすことが示唆されました。

続けて、「避難所生活での悩み」について複数回答で答えてもらったところ、「心理面での疲労・悩み」(53.1%)が最も多く、次いで「身体面での疲労・悩み」(51.5%)、「プライバシーの確保」(47.2%)などが続き、避難所での生活は心身共にストレスを感じる傾向が判明しました。

では、避難所で健康に過ごすために、どのようなことを意識していたのでしょうか。

複数回答で答えてもらったところ、「こまめな水分・塩分補給」(43.4%)、「エコノミークラス症候群の予防のために体を動かすこと」(41.3%)、「食事の前やトイレの後の手洗い」(35.3%)といった回答が上位に挙げられました。

また、防災グッズとして「避難所で健康に過ごすためのアイテムを用意している」と答えた552人に「用意しているアイテム」を教えてもらったところ、「常備薬」(54.2%)や「栄養価の高い食料」(53.4%)などが上位を占めました。

ちなみに、「身体の不調を防ぐためのアイテムに、どのような特徴があれば嬉しいですか」と聞いたところ、「コンパクト・軽量」(66.3%)、「使い方が簡単」(61.5%)などに回答が集まり、持ち運びに便利で簡単に使えるアイテムのニーズが高いことが示されました。

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