帰宅した飼い主さんが玄関を開けたところ、2匹いるうちの1匹の飼い猫・ごまが外に飛び出してしまいました。関西エリアでの出来事です。
「まずい」と思ったその人は猫の後を追いましたが、追いかけられたことでパニックになったごまは3階からジャンプ。そのまま姿をくらましてしまいました。
雨が続く日々の捜索で有力情報は得られず…
1人での捜索したものの成果は得られなかった飼い主さんは、猫のあらゆる世話をする会社「ねこから目線。」に依頼。
翌日にスタッフが家を訪れ、近隣の状況を確認。ごまが姿を現しそうな場所の目星をつけ、複数箇所にカメラを設置。同時に捜索願いのビラを作って近隣に配布し、一晩様子を見ることにしました。
翌朝、映り込んだ動画を確認してみると、映っているのは野良猫やイタチ。ごまらしき姿はありませんでした。
この時期は連日の雨。捜索願いのビラを見た人からの情報もほとんどなく、難航しそうな予感がしました。
4車線道路を渡った先での目撃情報…
しばらくの間、ごまに関する有力な手がかりは見つかりませんでした。
脱走から約2週間が過ぎたある日、「ねこから目線。」と以前付き合いがあったボランティアさんより「『ごまを見た』という人がいる」と一報が入ります。その話を聞くと、逃げた民家から車の往来が激しい4車線の道路を渡った先のエリアでの目撃だそうです。
元々ごまは、外で生まれた猫でしたが、生後数カ月で保護され家猫になったことから、外の環境に馴れていません。脱走時がそうであったようにビビリな性格でもあり、パニックになると、見境なく走り出してしまう危険性もありました。
この状況での保護、「何が一番の得策だろうか」と少々頭を悩ませるスタッフでしたが、依頼主から連絡が入ります。
「ごまを見かけましたが、そのまま逃げてしまいました」
ついにごまが捕獲器の中にイン!
スタッフは「見かけた」という現場付近に急行し、付近に改めてカメラと捕獲器を設置。すると、その数時間にはカメラの前に仕込んだご飯をパクパク食べるごまの姿が映り込んでいました。
ここからが正念場です。スタッフは深夜帯にも関わらず、付近でごまが現れることを期待して張り込みました。それから3時間ほど経過したところで、案の定ごまが現れました。
保護したいところですが、グッと堪えて「捕獲器の中に入ってくれ」と祈りました。すると、ごまは恐る恐る捕獲器の中にイン。扉が降りて、やっと保護することができました。
帰ってきたごまを姉妹猫が優しく迎え入れた
2週間に及んだ捜索劇を経て、無事にごまは飼い主さんの元へと帰ることができました。
帰宅したごまは、緊張から解き放たれたのかいきなりグッスリ眠りました。起きている間は、どことなくバツが悪い表情も見せました。
安心した表情を浮かべながら、どこか反省しているような様子も見せるごまでしたが、そのかたわらにそっと寄り添ったのが同居する姉妹猫、みそでした。
しばらく姿を消していたごまのことを心配していたのは飼い主さんやスタッフだけでなく、みそも同じでした。再会にホッとしたのか、眠るごまの毛繕いをし優しく迎え入れているように映りました。
ごまくん、仲良し姉妹のみそ、そして優しい飼い主さんの元から絶対飛び出したりしないでね!
ねこから目線。
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