全国47都道府県で最もマナーが悪い都市は「大阪」…そんな調査結果が、オンライン英会話レッスン『Preply』(プレプリー/米)による「各都市のマナーの実態」に関する調査で分かりました。一方、マナーが良い都市の1位は「千葉」でした。
調査は、全国の16~55歳の男女2008人を対象として、2024年2月にインターネットで実施されました。「自身が住む都市はマナーが悪いと感じるか」「マナーが悪いと感じる行動は何か」など、マナー違反の実態に関するアンケートを実施し、調査結果をランキング形式でまとめています。
その結果、「マナーが悪い都市ランキング」は、1位は「大阪」となりました。2位以下を大きく引き離して多くの票を集めました。次いで、2位「東京」、3位「青森」、4位「横浜」、5位「さいたま」が続きました。
なお、地域別にみても、ワースト1位「近畿地方」、2位「関東地方」、3位「中部地方」という結果になっています。
この結果について同社は、「人口の多さも比例しますが、大阪は日本国内でも特に個性的な文化を持つ地域であり、その豊かな文化や歴史、人々の開放性などが、外から見ると『マナーが悪い』と捉えられることもあるかもしれません」と考察しています。
一方、「マナーが良い都市ランキング」では、同率で「千葉」「熊本」「札幌」が首位に並びました。注目は「熊本」で、JAF(日本自動車連盟)が実施した2023年の全国調査調査「信号機のない横断歩道で歩行者横断時の自動車の一時停止率」において、熊本県は全国平均45.1%を上回り、66.1%を記録しているといいます。
マナー違反行動がよく見かけられる都市は?
なお、同調査では各都市で「マナー違反な行動」をどれくらいの頻度で見かけたことがあるかについても聞いています。ランキング上位の都市は以下となります。
▽店員やバスの運転手にお礼をしない
・ワースト:1位「大阪」、2位「東京」、3位「横浜」
・反対に違反行動が少ないのは:1位「金沢」、2位「新潟」、同率3位「千葉」「松本」「那覇」「仙台」
▽犬のフンを片付けない
・ワースト:1位「大阪」、2位「東京」、3位「青森」
・反対にマナー違反行動が少ないのは:同率1位「熊本」「新潟」、3位「浜松」「金沢」「札幌」
▽歩行者の近くを通過する時に、(車が)スピードを落とさない
・ワースト:1位「大阪」、2位「東京」、3位「青森」
・反対にマナー違反行動が少ないのは:同率1位「旭川」「熊本」「京都」
▽ドアを支えて待たない
・ワースト:1位「大阪」、2位「東京」、3位「青森」
・反対にマナー違反行動が少ないのは:同率1位「旭川」「新潟」、同率3位「金沢」「神戸」「札幌」
▽横断歩道を渡る時に信号を守らない
・ワースト:1位「大阪」、2位「東京」、3位「青森」
・反対にマナー違反行動が少ないのは:同率1位「旭川」「福岡」「浜松」「金沢」「新潟」「札幌」
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以上のような結果から、ワーストランキングには大阪と東京が目立つ一方、金沢、新潟、熊本、旭川、千葉などでマナー違反行動が少ないことが判明したといいます。
同社は、「大阪に関しては外国人観光客からも”親しみやすい”と感じられるという声が多く寄せられるように、人との距離感が近く、人によっては”ずうずうしい””遠慮がない”という印象を持たれてしまうのかもしれません」と推察しています。
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【出典】
▽オンライン英会話レッスン Preply調べ
https://preply.com/ja/blog/manners-ranking-japan/