混雑する駅や人ごみなどで、わざと女性に体当たりをする迷惑行為「ぶつかりおじさん」の被害が後を絶たない。ユーモラスな名称で呼ばれているが、れっきとした暴行罪であり、不注意であっても人に怪我を負わせた場合、「過失傷害罪」になることもあるという。
卑怯で迷惑な「ぶつかりおじさん」だが、「大阪」は「東京」よりも出没率が少ないという。その理由について、大阪の女性は泣き寝入りしないからではないか?という考察が、X(旧:Twitter)で話題になった。
大阪人は「見て見ぬフリをしない」
Xには「ぶつかりおじさん」を撃退したという、大阪の女性たちによる武勇伝が続々と投稿された。「駅の下り階段で突き飛ばして来た男の手首をつかみ、『こ〇す気なん?警察行こうや!』と詰めた」という女性も登場。撃退の際には関西弁の威勢の良さも武器になっているという。
また、「大阪人の平均歩行速度は世界最速。ぶつかろうとしてもすでに残像」「大阪は男女問わず避けスキルのレベルが高い。じゃないと暴走自転車に轢かれる」と、大阪人の気質と交通事情を揶揄した愉快な意見も見受けられた。
なかでも多かったのが、「大阪の人は見て見ぬフリをしない」という意見だ。
「大阪旅行の際、おじさんが明らかにわざとぶつかってきたら周りのおばちゃんたちが、『謝らんかい!』て一斉に叫び出してありがたかった」という心温まる体験談には、多くの称賛の声が集まった。また、おばちゃんだけでなく、大阪は老若男女、「見て見ぬフリをしない人」が多いという。
東京は「人を避けるのがヘタな人が多い」!?
そんな大阪に対し、「ぶつかりおじさん」の被害が多い東京について、さまざまな場所から多くの人が集まる大都会ならではの事情に言及する声も多かった。
「東京はなるべく他人と関わりたくない人が多いかも」
「そもそも東京の人は前から人が来ても避けない、ぶつかっても謝らない」
「東京は人口が多いから、相対的に歩行や人を避けるのがヘタな人が多い。ぶつかりおじさんはそれを利用してると思う」
身を守る呪文「おっさんどこ見て歩いとんねん」
「ぶつかりおじさん」に関する大阪人のポストの数々を見ると、東京以上に歩く速度が早く、口論やトラブルになることも多い府民性を自覚している大阪人の多くは、子供の頃から「人を避けるスキル」や「ユーモアで交わすスキル」を叩き込まれているらしい。
「全国の女性もぜひ、『おっさんどこ見て歩いとんねん』という呪文を身につけてほしい」という、大阪女性からの心強いアドバイスも寄せられた。