キッチンスポンジは「汚れたらポイ」の時代? 衛生面の悩みを一掃「毎回とりかえスポンジ」開発秘話とは

大田 亜由美 大田 亜由美

商品開発秘話をカインズ商品担当者に聞いてみた!「この発想はどこから?」

カインズの商品担当者の方に、キッチンスポンジを「汚れたら毎回とりかえる」という発想はどこからきたのか聞いてみました。すると「スポンジがへたってきたら、排水溝を洗ってから捨てる」という方が多いことから「排水溝など汚れがひどい場所を洗ったあとに、気軽に捨てられるスポンジがあれば便利かな」と考えたのがきっかけとのこと。確かに、排水溝をキレイに掃除したいときにスポンジが都合よく「処分直前の状態に」になるわけでもなく、Oさんのお宅でも「お掃除のタイミング」を合わせるのが大変でした。

また、「食器洗い用とは別にシンク洗い用のスポンジを用意している方もいらっしゃるが、スポンジの保管場所に困っているのではないか」とも思ったそうです。汚れたら処分する前提であれば、そのような用途別のスポンジを準備する必要もないですね。

開発にあたって一番苦労したポイントは「サイズ」だと言います。大きすぎると、処分する時に「もったいない」という抵抗感が生まれるのでは?小さすぎるのも、洗っているときに洗剤が漏れるのでは?など、いろいろ悩んだとのこと。結果的に指2本がおさまるこの大きさに決まったということです。また、表面にある発泡の目を大きくすることでスポンジの中に汚れが残りづらく、水キレのよい仕組みになっているそうです。汚れたら捨てるスポンジとはいえ、複数回の使用にも耐えられるようになっているようです。

スポンジを使うタイミングに気をつけて衛生面に備える

汚れたら毎回とりかえるスポンジなので、衛生面で考えてもおすすめだとOさんは言います。「しっかりしすぎるスポンジは替え時がわからないけど、この毎回とりかえスポンジなら汚れるたびに処分できます」とのこと。

公益社団法人日本食品衛生協会の「食の安全・安心ダイヤル」にスポンジの衛生面について尋ねてみると、食中毒を予防するために重要なのは、「毎回とりかえる」ことよりも「スポンジの扱い方」だそうです。「とりかえるスポンジであっても、肉や魚を扱ったまな板を洗ってから、そのまま食器を洗浄するといった順番をされていると、食器に生肉や生魚の汚染物質が移行する可能性がある。また、スポンジに触れた後の手指はよく洗浄してから、生野菜などに触れる、といった配慮も必要」と教えてもらいました。そのため、「汚れたら処分する」スポンジであっても、洗ったり料理をしたりする順番には、十分気をつけ、スポンジや手指を介して汚染物質が拡散しないようにする必要があるということでした。

「毎回とりかえスポンジ」のおすすめな使い方はほかにも!

カインズの商品担当者の方が言うには、ほかにも、コンパクトなサイズをいかして、ランチバックに入れてオフィスに持ち込んだり、アウトドアに持って行ったりするのもおすすめだそう。Oさんのお宅のように、食器洗い機に入れる前の予備洗いとして使うのもいいですし、たまにしか洗い物をしないお一人暮らしの方で、滑りやニオイが心配、という場合にもおすすめです。

カインズの工夫がこらされた商品を使ってみて、汚れたらとりかえる薄型スポンジの便利さを実感したというOさん。「薄型スポンジはリピート決定ですね。また買います」と言います。これからの梅雨シーズンに備えて、台所を清潔に保つためにも、継続して購入したい、ということでした。
※情報は掲載当時の物です。商品名や価格は変更になる場合がございます。

▽参考:カインズ「キッチン用毎回とりかえスポンジ 30個入り」
https://www.cainz.com/g/4549509747062.html

▽参考取材先:公益社団法人日本食品衛生協会「食の安全・安心ダイヤル」
https://www.n-shokuei.jp/eisei/dial.html

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