自動運転の技術は年々進んでいますが、全ての運転操作を自動化した「完全自動運転車」(自動運転レベル5)に乗りたいと思う人はどのくらいいるのでしょうか。パーク24株式会社(東京都品川区)が実施した「完全自動運転車」に関する調査によると、約6割の人が「完全自動運転車に乗りたい」と回答しました。一方、完全自動運転車に乗りたくない理由としては、「自分で運転するのが好き」が最も多くなったそうです。
調査は、同社が運営するドライバー向け会員制サービス『タイムズクラブ』の会員5342人を対象として、2023年8月~9月の期間にインターネットで実施されました。
調査の結果、全体の59%が「完全自動運転車に乗りたい」と回答。これを年代別にみても、すべての年代で半数以上が「完全自動運転車に乗りたい」と答えています。
「完全自動運転車に乗りたい」と答えた3153人にその理由を複数回答で答えてもらったところ、「運転の負担がなくなる」(73%)、「安全性が高い」(56%)、「近未来な感じがする」(26%)といった回答が上位に並びました。
これを年代別にみると、「安全性が高い」と答えた割合は、20代以下が43%、60代以上が66%で20pt以上の差がみられた一方で、「近未来な感じがする」では20代以下が38%だったのに対して60代以上では20%と、年代による違いがみられました。
一方で、「完全自動運転車に乗りたくない」と答えた2189人の理由としては、「自分で運転するのが好き」(61%)、「誤作動が怖い」(59%)、「事故・トラブルの際の責任の所在がわからない」(34%)などが上位に挙がりました。年代別では20代以下で「自分で運転するのが好き」と答えた割合が78%に上っています。
最後に、「完全自動運転車に乗りたい」と答えた3153人に「車内でやりたいこと」を複数回答で答えてもらったところ、「景色を楽しむ」(68%)が最多となったほか、「睡眠」(40%)、「食事」(35%)といった回答も挙げられました。なお、「その他」(2%)のフリーコメントでは、「運転している気持ちを維持する」「安全性への懸念があるため、運転を見守る」といった意見もみられたそうです。