車の座席についているヘッドレストをはずして運転している人を見かけたという投稿（ツイート）に注目が集まりました。
「最近、初心者マークの車がこの状態で運転していて心配になった😵💫
これは絶対に取っちゃいけないぜ！」
投稿したのは、栃木県の「烏山自動車学校」の「ユズリアイ｜安全運転補完計画（@projectyuzuriai）」さんです。
リプライで、「最近、若い人で『座席の、あの後ろのヤツ、要らなくないですか～？』って言ってくる人多いですよね🤔なんで？🤔『だって～髪型崩れるし～』とか言われた🤣」とコメントする人もいたように、ヘッドレストの役割をわかっていない人がいるようです。
『道路運送車両の保安基準』には、「他の自動車による衝撃を受けた場合に、乗車人員の頭部の過度の後傾を抑止して、かつ、頭部等に障害を与える恐れの少ない基準に適合する頭部後継抑止装置（※ヘッドレストのこと）を備えなければならない」とあります。
もしも追突されたり急な加速をしたりすると、頭に大きな力が加わります。ヘッドレストがなかったら、頭が後ろに倒れる形になるのに支えるものがなくて、首がグキっと…想像するだけで怖いですね。
また、ヘッドレストは設置するだけなく、位置調整が大切なんだそう。東京労働局労働基準部安全課の『ヘッドレストを適正位置に設定して 追突され事故の被害を軽減しましょう！』によると、ハイヤーやタクシー業の事故のうち「ヘッドレストが追突事故時に適正位置に設定されている場合と、そうでない場合では、頸部の無傷率がそれぞれ16.7％、7.4％となっています」。つまり、ヘッドレストは正しい位置に設置されていないと本来の役割が果たせず、鞭打ちなどの怪我に繋がってしまうということに！
ヘッドレストの適正位置は、「後頭部にできるだけ近づけた位置」で、「ヘッドレストの中心が両耳の一番上のあたりになるようにする」です。
リプライには「ここを丁寧に調整している人を見かけると、クルマのことをよく分かってる方なんだろうなと、思います」というコメントもありました。次に運転するときに、ヘッドレストの位置を再確認してみてくださいね。
ユズリアイさんは、安全運転につながるさまざまな知識や運転技術について、日々ツイートしています。運転知識について復習したいという方は、ぜひチェックしてください。
■ユズリアイ｜安全運転補完計画（Ｘ・Twitter） https://twitter.com/projectyuzuriai
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■「ヘッドレストを適正位置に設定して 追突され事故の被害を軽減しましょう！」（厚生労働省サイト） https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/content/contents/000428494.pdf
