コンビニやスーパーなどでセルフレジの導入が進んでいますが、みなさんはセルフレジでのトラブル経験はありますか。弁護士ドットコム株式会社(東京都港区)が実施した「セルフレジトラブル」に関する実態調査によると、約3人に1人が「セルフレジでのトラブル経験がある」ことが分かりました。また、具体的なトラブルの内容は、「値引きシールの値段が反映されていなかった」が最も多くなったそうです。
調査は、同社が運営するポータルサイト『弁護士ドットコム』の一般会員906人を対象として、2024年2月にインターネットで実施されました。
調査によると、直近1年間で、セルフレジを利用したことがある人は、「フルセルフレジだけ利用した」が19.5%、「セミセルフレジだけ利用した」が4.2%、「どちらも利用した」が72.7%と、合わせて9割超となり、普及が進んでいる実態が明らかとなりました。
(※)「フルセルフレジ」は、商品のスキャンや会計、袋詰めまで客が行うことを指し、「セミセルフレジ」は商品のスキャンは店員が行い、会計と袋詰めは客が行うこととします。
また、セルフレジ利用経験がある874人のうち、約3人に1人が「セルフレジでトラブルにあったことがある」(31.9%)と回答。そこで、具体的なトラブル内容を複数回答で教えてもらったところ、「値引きシールの値段が反映されていなかった」(38.4%)、「クレジットカード払いや電子決済しかできないのに現金しか持っていなかった」(20.8%)など、支払いについてのトラブルが上位を占めました。
そのほか、窃盗などにつながりかねない「商品や有料のレジ袋などを課金せずに持ち去った(気づかずに持ち去ったものを含む)」(11.1%)や「操作ミスや大量の硬貨の大量投入などでレジが故障した」(8.2%)、「万引きを疑われた」(7.9%)、「レジの操作に時間がかかり他の客と喧嘩になった」(3.9%)といったトラブルも挙げられました。
セルフレジの体験談として回答者からは、「会計して商品をカバンに入れていたら万引きを疑われ、レシートを見せてくださいと言われた」「商品の読み取りが悪く、何回も繰り返して2重カウントされているものがあり、最初からやり直させられた」「半額になっている商品を購入しましたが、セルフレジでは値引きが反映されませんでした。大した金額ではないし…と思ってそのまま定価で支払いをして帰りました」といった声が寄せられました。
また、セルフレジへの意見としては、「セミセルフで前の人々が決済に手間取って決済レジが空いておらず、効率化にあまり役立っていないのではと思う」「お店によってバーコード決済等の読み込み方が違うのでお年寄りはわかりづらいと思う」「アルコールを購入した為年齢確認のための店員の確認が必要となり、時間的には結局有人レジと変わらない結果となった。なかなか難しいかもしれないが、方法はないものか」などの声が聞かれたそうです。