「人生で初めて台パンしたんだけど、自分の拳の破壊力が予想以上だった。すまんテーブル。許してくれ」
システムエンジニアで、副業で3Dモデル制作などの活動も行うFictionさん(@FictionKun)。この度、驚きの光景をX(旧Twitter)に公開しました。
無惨にも破壊された机…。なぜこんなことに――と思ってしまいますが、なんとFictionさん、自分で机を破壊してしまったそう。
「ここまですごい破壊されてるのははじめてみた」
「破壊力がやばいのか、机の耐久性がやばいのか」
「物はいつか壊れたりしますけど怪我とかしてませんか?」
「どれだけの怒りが籠った台パンやったんや」
「PCとか機械系が無事でなにより」
Xのリプ欄でも、たくさんの驚きの声が上がりました。
なぜこんなことに…? そこには予想外に深刻な事情が
Fictionさんによると、この机は14年ほど使っていたものだそうで、経年劣化が進んでいた模様。さらに、壊れた台の断面を調べてみたところ、構造的にも壊れやすいものになっていたようです。
しかし、そうであっても、これほどの壊れ方をするとは…よほど強い力が加えられたことは想像に難くありません。
Fictionさんは「普段は台パンなどはしない性格」だといいます。なのに、どうしてこのようなことになってしまったのでしょうか?
そこには、意外にも深刻な事情が重なっていました。
数年前、Fictionさんは横領の被害に遭ったといいます。盗まれたものは返ってきましたがもとの状態とはいかず、告訴した相手も最近になって不起訴が決定。Fictionさんは、弁護士費用含め70万円ほどの損失を被る形になってしまいました。しかも、この件が不本意な形で周囲に伝わり、むしろFictionさんの方が、周囲から一方的に非難や誹謗中傷を受ける羽目にもなってしまったといいます。
さらには直近の仕事でも、クライアントとの関係に悩まされたり、さまざまな問題に巻き込まれたりして、かなりのストレスが溜まっていたそう。
そんな状況が重なり、行き場のない怒りを募らせていた時。オンラインゲームのプレイ中に野良(面識がないが同じパーティにいるプレイヤーのこと)のチームメイトに暴言を吐かれたことで、Fictionさんの怒りはついに爆発。思わず拳を机の台に叩きつけてしまったのでした。
「物は大切に」というけれど…
リプ欄には、「テーブルさん可哀想」とコメントされる方も。
確かに、「物は大切にしましょう」とか「物に当たってはいけない」という風潮が世間にはあります。そのような道徳的な観点からみると、感情のままに物を壊してしまうという行為は、良くないことといえるかもしれません。
しかしながら、「現代社会では行き場のない過剰なストレスを抱え込むことがあり、これらは誰にでも起こりうること」とFictionさんは訴えます。
物事にはそれに至るまでのストーリーがあります。今回の出来事も、ただ「机を破壊した」という結果だけみるのと、「その背景には当人の多大なストレスや辛苦があった」という点を踏まえて考えるのとでは、解釈は大きく変わってくるでしょう。致し方なかった、ともとらえられるかもしれません。
ちなみに、Fictionさん自身は、机が壊れた際、手に痛みを覚えたものの怪我などはされなかったとのこと。その点は幸いだったといえるでしょう。
DIYで復活! より大切に使っていきたい
机を壊してしまった後、替えの机を求めてアマゾンで検索してみたFictionさん。ところが、安いものでも1万~2万円、良いものになると5万円もするなど、意外に高価であることに驚きます。
ですが、さらに色々と調べてみたところ、自作のデスクを使用されている方が意外に多いことを知り、自分でもDIYに挑戦してみることに。
早速ホームセンターを訪れ、店員さんオススメのアカシアの木材を購入。元々の机の脚にその木材をつなげ、机を完成させました。
かかった費用は総額6700円ほどで、完成品を買うよりもはるかに安上り。さらに、使用感は予想以上に良く、優しい木の色にも心が落ち着くとのことで、出来にも満足しているようです。
「大事に使っていこうと思います」(Fictionさん)
机を壊してしまったことは不幸でしたが、その結果より大切に思える机に巡り合えたのは、幸運なことだったといえますね。
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■FictionさんのX(旧Twitter)はこちら
→https://twitter.com/FictionKun