健康意識が高まり、デカフェ市場が拡大
コロナ禍以降における健康意識の高まりにより拡大し続けているのが、カフェインレス・ゼロ市場です。カフェインには、眠気覚ましや集中力アップといったメリットがある反面、過剰に摂取することで不眠症や心拍数増加などのデメリットも。そのため、コーヒーや紅茶はもちろん、日常的に飲むお茶でもカフェイン量を気にかける流れが生まれました。そこで注目を浴びたのが、「ルイボスティー」です。飲食店に限らず家庭で飲む機会が増えたこともあり、2012年以降、ルイボスティーの茶葉の輸入量は増加し続けているといいます。
トレンドはやがて、妻・娘から男性へ
カフェインレスドリンクとして特に女性から愛飲されてきたルイボスティーですが、実は、美容や健康面への効果も期待されます。抗酸化作用のあるポリフェノールを多く含むだけでなく、便秘解消の手助けとなるマグネシウムも含まれていることから、女性を中心に流行が拡大。家庭で気軽に楽しめるティーバッグなど、幅広く商品展開されるようになりました。トレンドの浸透によって妻や娘が「ルイボス女子」となったことから、その姿を日々目にしていた男性たちもやがて「ルイボスお父さん」に。男性の間で浸透していくきっかけとなったのです。
あっさりとした飲み心地のルイボスティーは、こってり系料理との相性が抜群。なんと、お父さんも大好きなラーメン店「一風堂」では、水の代わりにルイボスティーが提供されているのだとか。これにより、男性認知も徐々に拡大していくこととなりました。
飲みづらいイメージを払しょくする商品も
トレンドの最先端を走るルイボスティーですが、「飲みづらいんじゃ……」というイメージから飲んだことがない人もいるのではないでしょうか？そんなイメージを払しょくする商品としておすすめしたいのが、サントリー「やさしいルイボス」です。
家庭内のトレンドを追いかけるのも◎
流行というものは、いつ・どこで・何から生まれるのかわかりません。国を超えてやってくるものもあれば、かつて自分が夢中になったあれこれがリバイバルする可能性だってある。とはいえ、常にトレンドを追いかけている時間も術もない。ならば、まずは妻や娘、家庭内でのトレンドを追いかけてみるのがいいのかも？
◆丸安なつみ 語学系大学卒業後、数年にわたってウェディングプランナーを経験したのち、広報・マーケティング担当として企画提案やプランニング、ホームページ制作などに従事。ショー制作コーディネーターを経て、ライターとしてフリーランスに。エンタメや美容、グルメ系などオールラウンダーなライターを目指し活動中。
