株式会社学情(東京都千代田区)は、2024年4月に入社を控える新社会人(以下、新社会人)396人を対象に、「入社先でのキャリア」についての調査を実施しました。その結果、新社会人の3人に1人が「新卒で入社した企業で定年まで働きたい」と回答しました。また、その企業で目指したい役職は「主任・係長」が最も多くなったそうです。
調査は、同社が運営するスカウト型就職サイト『あさがくナビ2024』への来訪者を対象として、2023年11月にインターネットで実施されました。
現代は「VUCA」(ブーカ:Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つの単語の頭文字をとった言葉で、先行きが不透明で、将来の予測が困難な状況)の時代といわれ、特にミレニアル世代やZ世代は「キャリアの自律」への関心が高いと言われています。
そこで、2024年4月に入社を控える新社会人男女に「新卒で入社した企業で働きたい年数」を教えてもらったところ、「定年まで働きたい」(31.6%)が最も多くなり、次いで「5年以上10年未満」(25.0%)、「3年以上5年未満」(19.9%)が続きました。
回答者からは、「長く働く企業に出会えるように、就職活動を頑張った」「長く働くことで、より重要なポジションを担えると思う」といった声が挙がった一方で、「現時点では長く働きたいと思っているが、キャリアの方向性が変わったら転職する可能性はある」「長く働きたいものの、年収が上がるのであれば転職も検討する」などの声も寄せられており、転職ありきではないものの、その時その時でベストな選択をしたいという意向もうかがえました。
また、「いずれは管理職になりたい」と回答した新社会人は64.4%。そこで、「新卒で入社した企業で目指したい役職」を教えてもらったところ、「主任・係長」(33.3%)、「部長」(25.8%)、「役員」(18.4%)、「課長」(17.7%)という結果になりました。
回答者からは、「裁量を持って働けるポジションを目指したい」「会社の中枢を担う人材になりたい」といった声のほか、「新卒で入社した企業では数年間の就業を予定しているので、主任・係長を目指すのが現実的だと思う」「若手のうちから責任ある仕事を任せてもらえる職場は魅力的だと思う」といった声が寄せられたそうです。