独身、死別、離婚…誰もがなりえる「おひとりさま」 備えておきたいお金のこと「必要な金額は決して少額ではありません」【FPが解説】

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おひとりさまが抱えるリスクや問題

例えば、子どもがたくさんいる家族は、万が一、父親や母親が亡くなるとその後の影響が大きく、死亡リスクにはきちんと備える必要があります。

このように、誰もがさまざまなリスクを抱えており、おひとりさまも例外ではありません。

ここではおひとりさまが抱えるリスクについて考えてみましょう。

▽死亡リスク

死亡リスクを、独身者の観点から考えてみましょう。

独身者は、万が一の際にお金を残すべき家族がいない、もしくは(親や兄弟姉妹、親戚など)少人数であることが多いため、大きな死亡保障を確保する必要性は低いです。

しかし、家族がいないと、葬儀代や死後の遺品整理は配偶者以外の親戚や業者に依頼することになるため、最低限のお金は死亡保障として持っておくと良いでしょう。

▽入院・手術のリスク

死亡リスクと同様に、病気やケガで入院・手術をするリスクはおひとりさまも抱えています。

そのため、入院・手術に備えて医療保険に加入しておくのも一案です。

▽介護リスク

介護リスクは、決して無視できない大きな問題です。

家族がいる・配偶者がいる人であれば、万が一介護が必要になったとしても、家族が介護の担い手となることもできます。

しかし、独身の場合は公的サービス・外部サービスを利用するしかなく、介護施設への入居を余儀なくされるかもしれません。

介護の担い手が家族にいるかという観点から考えると、独身者は介護リスクへの備えをしっかりと考えておかなくてはなりません。

▽老後リスク

独身の場合、死亡リスクよりも長生きリスクのほうがより大きいと言われ、老後資金を準備することの重要度は非常に高いです。

仮に配偶者や家族がいれば、家族に頼ることもできるでしょう。しかし、独身であれば頼るべき相手がいない(いても少数)、疎遠ということも考えられます。自分自身が長生きしたときに必要になるお金の準備はできるだけ早く始めておきたいものです。

老後資金の準備にはさまざまな方法があり、iDeCoや変額保険、個人年金保険などがあります。

▽就業不能リスク

働けなくなるリスクは誰もが抱えており、特に独身者は家族からのサポートが得られない可能性を考慮しておく必要があります。

病気(うつなど精神的なものを含む)やケガで長期間働けなくなると、治療費の負担が発生するほか、生活費は変わらず必要です。

なお、買い物や掃除の代行サービスなどを依頼すると、必要となるお金がさらに膨らむことに留意しましょう。

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