生活費がひっぱくしないように「身の丈に合ったクルマ」を探したい。社会人になったばかりの20代や、家族が増えるなどライフスタイルの変化が大きい30代の人たちにとっては、切実な願いなのではないでしょうか。限られた収入の中、どこまでクルマにお金をかけることができるのか、手取り月収が20万円の会社員をモデルに試算してみました。また、手取り月収20万円からイメージできる「年収300万円~400万円台」の人に、おすすめの車種をご紹介します。
購入額は「年収の半分」が目安
クルマの購入額の目安は「年収の半分程度」といわれます。
ただし、これはあくまで「目安」です。例えば同じ年収400万円でも、実家住まいで経済的に比較的余裕がある人もいれば、子育て中で余裕がないという人もいます。
▽手取り20万円での試算例
手取り月収20万円の人がクルマを購入したことを想定して、具体的に生活費をシミュレーションしてみましょう。
今回は都市部で1人暮らしをしているという前提で試算してみました。手取り月収が20万円ということは、ボーナスが別途支給されている場合には年収330~420万円程度に相当します。
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・家賃 ¥60,000
・食費 ¥30,000
・水道光熱費 ¥10,000
・通信費 ¥5,000
・交際費・娯楽費 ¥20,000
・日用品・衣類購入費 ¥20,000
・貯金・予備費 ¥10,000
・車両代金 ¥20,000
・クルマ維持費(※) ¥25,000
・合計 ¥200,000
※維持費として燃料代を月5,500円、駐車場代を月10,000円、その他任意保険料や税金を月割りして9,500円と仮定
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月2万円を車両代金に充てると考えた場合、7年乗るなら168万円分、10年乗るなら240万円分の予算が確保できます。購入時にまとまった貯蓄がなくても、自動車ローンを組めば200万円程度のクルマを買うことができる計算です。
購入費を考える時のポイント
ただし車両代金や現在の家計だけを考えてクルマを購入するのは非常にリスクが高いです。予算を立てる時には、以下の3つのポイントも考えに入れるようにしましょう。
▽ポイント① 将来の予定を考える
年齢とともに年収が上がる可能性もありますが、ライフスタイルの変化で支出が増える可能性も充分にあります。特に今後10年ほどの間に以下のような予定がある場合は、クルマの購入にお金を使いすぎないよう気をつけましょう。
・結婚(結婚式費用や新婚旅行代)
・子どもの誕生(養育費)
・住宅の購入
▽ポイント② クルマの維持費を考える
クルマにかかるお金は車両価格だけではありません。以下のような維持費もかかります。
・税金(自動車税、自動車重量税など)
・燃料代
・車検などの点検費用
・故障時の修理代
▽ポイント③ ローンの借入額には上限がある
クルマの購入額は「年収の半分程度」が目安と紹介しましたが、ローンを借りる場合、審査に通りやすいのは「年収の30~40%まで」といわれています。
例えば年収400万円の人が200万円のクルマを買う場合、自動車ローンの審査に通りやすい借入額は年収の30〜40%にあたる120万円~160万円まで。それ以上の金額のクルマを買いたい場合は、頭金を用意することも考える必要があります。