繁華街の壁に挟まってた子猫、悲しい別れが次々と… 原因不明な症状が出るも、新しい家族の一員になって幸せに

渡辺 陽 渡辺 陽

元気いっぱいの女の子

すももちゃん(3ヶ月半・メス)は、2023年8月5日に繁華街にある飲食店の壁の間に挟まっていたところをレスキューされた。

すももちゃんが、愛知県在住のぱな保護猫活動さんの家に来た時には先にレスキューされた兄妹のキジシロ君がいた。

キジシロ君は、レスキューされるまでどれだけの時間壁の中にいたのか分からないが、ちょっとぐったりしてミルクも少ししか飲んでくれなかった。しかし、後から保護されたすももちゃんは、すごく元気に鳴いていて、ミルクもびっくりするくらい飲んでくれたという。

老猫みーちゃんのを母のように慕う

兄妹で寄り添って寝ていたり、小さいながらも兄妹喧嘩したりして、2匹とも体重も増えて元気に育っていた。

「でも、そう思った矢先、キジシロ君が亡くなり、すももちゃん1匹になって、毎日寝ている時も息をしてるかと心配になりました。でも、その後、すももちゃんはミルクもいっぱい飲んで元気に成長してくれて嬉しくなりました。」

そんな時、新潟から高齢猫のみーちゃんが家に来た。まだ小さかったすももちゃんは他の保護猫とは違う部屋で1匹で寂しかったようだが、みーちゃんが来てからは同じ部屋で一緒に過ごした。

「朝ケージを開けると真っ先にみーちゃんのところに行って、ママ猫さんだと思っているのか甘えていました。1人っ子だったのでちょっと我がままで気が強くて、甘えん坊なので怒られることも。毎日楽しく過ごしていました。」

もううちの子、大事な子です

それから1ヶ月後、また悲しい別れが。大好きだったみーちゃんが亡くなったのだ。

「みーちゃんがいなくなったケージに、いつものようにすももちゃんは行きました。誰も居ないケージに毎日行って探しているようで、その姿を見ていると悲しくなりました。」

繁華街にいた頃のママ猫さんとの別れ、キジシロ君との別れ、大好きだったみーちゃんとの別れ。

ぱな保護猫活動さんは、その事を思うとすももちゃんを絶対に幸せにしてあげたい、すももちゃんが幸せならずっと家にいてもいいかなと思った。

そんな時、2年前にぱな保護猫活動さんのところの子猫の里親になってくれた人が、すももちゃんのトライアルを申し出てくれた。

「トライアルに行って1週間、里親様からすももちゃんの顔が傾いて治らないと連絡が来ました。病院で色んな検査をしても原因が分からないので、今後の事も考えてトライアルを中止にして引き取りますと伝えると、『もう家の子です。大事な子なので』と言って下さり、この方ならすももちゃんを絶対に幸せにしてくれると思いました」

顔の傾きはまだ治っていないが、凄く元気でお兄ちゃん猫と仲良く過ごしているそうだ。名前もすももちゃんのままで、ご家族に愛されて幸せになったという。

ぱな保護猫活動さんは、「保護した子を里親様に繋ぐ事で新たな命を救う事ができます。1つでも多くの命を救いたい。それでも全ての命を救う事は出来ません。」と言う。

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