「この子しかいない」と譲り受けた保護猫、シニアになった今も流れる幸せな時間 「一緒に寝よう」とねだる甘えん坊

渡辺 陽 渡辺 陽

この子しかいない!

メイちゃん(11歳・メス)は、5匹兄弟のうちの1匹だった。野良猫の子猫だったので保健所に収容され、保護団体が引き出したという。

東京都在住の寺井さんは実家で猫を飼っていたが、わずか5歳の時に亡くなってしまった。それ以来、「もう猫は飼わないでおこう」というのが家族の暗黙の了解のようになっていた。しかし、5年ほど経った時、寺井さんはもう一度猫を飼ってみたいと思い家族に相談したという。

「たまたま駅前で保護団体が譲渡会をやっていて、母と姉が立ち寄ってみたそうです。そこにいたのがメイです。一目惚れして『この子しかいない!』と思い、誰か他の人に決まってしまうかもしれないと慌てて譲渡してもらうことにしたそうです」

ツンデレ姫、穏やかな猫に

そのまま家に来たメイちゃん。寺井さんは「ちっちゃくてとっても可愛い三毛」だと思ったという。

「初日から膝の上に乗ってくれたり甘えてくれたりして、とても可愛いかったです。寝るときは一緒のベッドで寝ていましたが、 誤って潰してしまわないか心配していました」

3月生まれで生後2ヶ月の時に家に来たので、 5月にちなんでメイちゃんと名付けた。メイちゃんを迎えて家族の会話が増えたと、メイちゃんに感謝していると寺井さんは言う。

 

抱っこが大嫌いで爪切りをするのも一苦労なわがまま娘だが、たまに頭をゴツンとくっつけてくる。そんなツンデレなところがまた可愛い。

「病院の先生から三毛の子は気性が激しいと言われましたが、本当にそんな感じです。若いころは物を投げると口で咥えて持ってくる遊びが大好きでしたが、11歳の今はもうしなくなり、寝ている時間が多くなりました。20時くらいになると母に前足脚でチョンチョンとちょっかいをだし 『もう寝ようよ』と何度も催促してきます」

シニアになったメイちゃんとの暮らし。幸せな時間が流れている。

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