「思っていたより大きくなった」と放棄され、ボロボロになったゴールデン 新しい家族との暮らしで素敵な笑顔を取り戻す

渡辺 陽 渡辺 陽

飼育放棄されたゴールデン

ゴールデンレトリバーのれんくん(8歳・オス)は、一般家庭で飼われていたが飼育放棄された。元の飼い主は、れんくんをペットショップで衝動買いしたのだが、ゴールデンレトリバーが想像より大きくなったこと、経済的事情により放棄したそうだ。また、一緒に猫も何匹か飼っていたが、れんくん同様飼育放棄していたので、個人のボランティアがレスキューして里親を探したという。

れんくんの里親になった千葉県在住のREIMIさんは、友人から「一般家庭で飼育放棄されたゴールデンがいる」と連絡をもらった。

「私はダックスフンドを2匹飼っていましたが、れんくんを家に連れてきてもらいました。レスキュー前は、家の中に設置したサークルの中にれんを入れて、出られないようにしていたそうです。そのため、れんは糞尿にまみれていたようです。うちに来た時も糞尿の匂いが凄かったです。れんくん自身もすごく辛かったと思います」

体重わずか19kg

名前は保護前から「れんくん」だったのでそのままにした。

「飼育放棄されていたので、初めて我が家に来た当初とてもやせていて、オスのゴールデンなのに体重はわずか19kgしかありませんでした。きれいなはずの被毛もゴワゴワで毛玉だらけ、爪は伸び放題でした。散歩にも行っていなかったので筋肉もなく、少しの段差も登れませんでした。当初は悲しい目ををしていました」

しかしそこはゴールデンレトリバー!れんくんは楽しいことが大好きで、とにかく散歩に行きたがり、だんだん表情も穏やかになっていったという。

「保護当初から見守っていてくれた友人達やいつも診てくれている動物病院の先生からも、『れんくん、笑顔が素敵になったね!いつもニコニコだね!』って言ってもらっています!ご飯はモリモリと食べ大好きなお散歩や、夏は大大大好きなプールをしたり、体重も今では32kgあり、とても元気に過ごしています」

全力で守りたい

性格はとっても穏やかだが、とても頑固な一面もあるれんくん。

「芯がしっかりとしていると言った方が良いですね!お散歩に行きたくなると前脚で私の体をチョンチョンと突き、それが叶うまでひたすらチョンチョン攻撃です(笑)。あと、自分の大きさを全く理解していません!私に軽々抱っこしてもらえると思っていたり、とんでもなく狭いスペースに大きな体をねじこんできます!一緒に暮らしているミニチュアダックスフンドを普段から見ている影響かなと思っています」

当初、REIMIさんは、れんくんの里親を探して送り出すことにしていた。

「でも、れんくんと過ごして行く中で、私たちにとってれんくんの存在は大きくかけがえのないものになっていきました。この子をお空へ返すその日まで私たちが全力で守っていきたい。そんなふうに思い、家族で話し合って我が家に迎えました」

「一度は人に裏切られ傷ついたれんくん。それでも私たちを信じてくれて、日々無償の愛をくれる。この子達と出会えて、心から本当に幸せだと思っています」

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