寒暖差が大きいときに、自律神経の機能が乱れて体に不調が出ることを「寒暖差疲労」といいます。
寒暖差疲労で現れる不調は、だるさ・全身倦怠感・冷え・首や肩のこり、頭痛などです。
今年の11月は各地で夏日を観測した数日後に一気に冷え込むなど、激しい寒暖差を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
寒暖差疲労を和らげるためにはどんなことに気を付けたら良いのでしょうか?
寒暖差疲労とは?
寒暖差には次のようなさまざまなパターンがあります。
・当日の最低気温と最高気温の差
・前日と当日の寒暖差
・週単位での寒暖差
・(冷暖房による)室内外の寒暖差
目安として、気温差が7℃以上ある場合は注意した方が良いでしょう。
天気予報を見て一日の寒暖差が大きい日や、暖房の効いた室内と気温の低い屋外を行き来するときなどは、服装を調節するなどして、あまり体に負担がかからないようにしましょう。
生活習慣の見直し
普段の生活習慣を見直して、気温差に対応できる体づくりをすることも大切です。
日常生活で実践できる3つの対策をお伝えします。
一つ目は「適度な運動」です。
軽いトレーニングやスクワット、全身のストレッチをすると良いでしょう。
二つ目は、お風呂にしっかり入るなどして「体を外から温める」です。
お風呂でリラックスして体をしっかり温めるには、基本的に「40℃で10分間の全身浴」がおすすめです。
42℃・43℃など温度が高すぎると、交換神経がはたらいて体が興奮してしまいます。また入る時間が長すぎると、冬でもお風呂の熱中症になってしまうことがあるので注意が必要です。
三つ目は、「体を中から温める食材を使った食事」です。
体を温める食材には、玄米・タマネギ・にんじん・ごぼう・生姜・味噌・納豆などがあります。
寒い土地で育つ・土の中で育つ・水分が少ない・発酵食品という特徴に当てはまることが多いです。
ぜひ普段の生活習慣を見直すヒントにしてみてください。
tenki.jpで天気予報をチェックしつつ生活リズムを整えて、寒暖差に負けずに元気に過ごしたいですね。
動画解説:工藤佳奈子
動画監修:せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅司先生