築50年の団地が…ドラマに出てきそうな素敵なお部屋に大変身! 自分らしく暮らす20代女性のDIYセンスが大反響

五ヶ瀬 あお 五ヶ瀬 あお

「25歳が団地に住み始めて変わった価値観」と題したYouTube動画が374万回再生、9.5万いいねを集めて話題となりました。動画を投稿したのは、首都圏にある築50年の団地で一人暮らしをしている20代女性、きみさんです。

都心からは少し離れたところにある団地ですが、間取りは1LDK・約45平米で、一人暮らしとしては充分すぎる広さがありながらも、家賃はかなり割安となっています。入居前にリノベーションされており、団地のイメージを覆す清潔感のあるお部屋です。更にきみさんがDIYで手を加え、「ドラマに出てきそうな素敵なお部屋」とコメントが寄せられるほど、洗練された空間が動画で紹介されています。

きみさんは動画で、団地住まいを経験して感じた自分自身の価値観の変化を発信。「団地の古臭さが残る部分や、間取りに対する不満を前向きに受け入れることで、日常がもっと楽しくなることに気づいた」といいます。

以下は、きみさんが投稿した内容です。

『なんでここだけ古臭いままなの、と不満いっぱいだった水色のタイル風呂は、だんだんレトロでかわいいなと思うようになって、「今では毎日が銭湯気分」。

冷暖房が行き届かない過ごしにくい間取りは、季節ごとに模様がえをしたら、引っ越したみたいに気分転換できるし、季節によって違う顔を見せるお部屋も「なんか素敵だよね?」。セミがうるさいな、虫が怖いなと思っていたベランダ前の豊かすぎる自然は、春には満開の桜が咲いて、このうえない贅沢な景色のサプライズプレゼント。

DIYで住まいを垢抜けさせるのももちろん好きだけど、自分の考え方や捉え方を変えて、「お部屋そのものの良さ」に気づくことも大切に思うようになりました』

きみさんの考え方には多くの共感や賞賛の声が集まり、動画に寄せられたコメントは900件を超えました。

「最初は好きじゃなかったものも、自分で好きになるように捉え方を変えるって素敵」
「洗練されたオシャレな部屋も素敵だけど、考え方を変えるだけで、こんなに素敵なお部屋に変わるのすごい」
「どこに住むかじゃない。どんな感性を持ち、どんな人かで見てる景色が変わるのだと思った。素晴らしい感性」
「センスが良い人は、どこに住もうがオシャレになる。うらやましいです」

団地暮らし、どうですか?

動画を投稿した、きみさん(@_kimihouse)に話を聞きました。

ーー団地暮らしを始めたきっかけを教えてください。

「新卒で上京するタイミングで、『都内1K7畳』のような一般的な物件を内見したときに、家賃のわりに自分の条件に見合う物件がなく、条件のどれかを諦めようと思っていたところ、親戚から団地の存在を教えてもらいました。

最初は乗り気ではなかったのですが、バス・トイレ別などの最低限の条件が揃っているなかで家賃が割安なこともあり、実際に内見してみたら、部屋の広さや見晴らしの良さなどの開放感や清潔感、自然豊かで穏やかな雰囲気に惹かれました」

ーーこれまでの団地DIYで特に工夫されたところは。

「一つ目はリビングと寝室の間のパーテーションを格子で作った箇所です。寝室はお風呂の横の部屋に作ろうと思っていたのですが、日当たりが悪いことに加え、お風呂の湿度が高くて寝室に向いていなかったので、リビングにベッドを設置することになりました。

キッチンの真横にベッドがある感じが、レイアウト的にも気持ち的にも納得いかなかったのですが、パーテーションで区切ることでメリハリが生まれました。ホームセンターでカットしてもらった木材をはめるだけなので簡単ですが、微調整が難しかったです。短くてグラついたら隙間シートを貼り、長過ぎたら自分でノコギリでカットしました。

二つ目はお風呂です。鏡を貼ったり、網戸を貼ったり、タイルの壁に浮かせる収納をしたりと工夫しています。最初は古臭いと感じていましたが、無いものを諦めずに自分なりに工夫していく過程も楽しくて、今では愛着が湧いています」

ーー特にお気に入りの場所は?

「春夏秋冬、季節ごとで違う景色を見せてくれる窓からの景色や、押し入れを活用したデスクがお気に入りです。押し入れデスクは、秘密基地感や書斎感が好きです。また、もともとはふすまをはめていたと思われる柱の隙間は、部屋干しができるので、その部分も気に入っています」

ーー今の団地住まいでデメリットはありますか。

「都心から離れていてアクセスが悪いことでしょうか。基本的に在宅勤務で、家で過ごすことが多いのですごく気になるわけではないですが、やはり都内で用事がある時にはかなり余裕をもって出発する必要があること、帰宅時間が遅くなることはデメリットに思います。ただ、一番長く過ごす部屋の条件を妥協するよりも、アクセスを妥協することが今の自分には合っているなと思います」

ーーあらためて団地住まいの魅力について。

「一つ目は、広々と穏やかな暮らしができることです。一人暮らしの家賃相場で広い部屋に住めて、すごく物を減らしたりしなくても、空間に余裕があり、心にもゆとりが生まれる気がします。窓から見える自然や、団地内の公園、近所の海など、リフレッシュもできます。

二つ目は、自分なりにカスタマイズして楽しめることです。古いからこその不便なこともありますが、畳、すりガラス、配管などレトロな部分に愛着や懐かしさを段々と感じてきます。

また、私の住んでいる団地は更新料がないので、期間に縛られることなく好きなタイミングまで住み続けることができるのも魅力に感じています」

 ◇  ◇

きみさんが運営するYouTubeチャンネル『きみんちの和室』や、Instagram(@_kimihouse)、TikTok(@_kimihouse)では、古い素材を活かしつつ、今風の和室を作ることをテーマとしたDIYやお部屋作りのアイディアを紹介しています。

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