阪神タイガースとオリックス・バファローズのリーグ優勝を祝う記念パレードが23日、大阪市と神戸市で同時開催。交通誘導や安全管理などで5億円かかると見込まれている費用は、企業の協賛やクラウドファンディング(CF)で賄う方針だが、特に10月中旬にスタートしたCFに関してはその惨憺たる低調ぶりがしばしば話題になってきた。パレード当日の時点で、支援総額は目標金額の20%弱。これって実際どうなのか? CF運営会社「READYFOR」に取材した。
パレードは関西経済連合会や大阪府、兵庫県などでつくる「兵庫・大阪連携『阪神タイガース、オリックス・バファローズ優勝記念パレード』〜2025年大阪・関西万博500日前!〜実行委員会」が主催。READYFORのCFを使い、警備費やパレード運行費、返礼品の費用などに充てる5億円の支援を呼びかけている。募集の締切は11月30日午後11時に設定されているが、パレード当日午前11時の時点ではまだ9596万5000円(目標の約19.2%)にとどまっている。
—このプロジェクトは現状かなり低調に感じますが、これまでいくつかCFの取り組みを取材した経験から、一般的に締切間近になると一気に支援者が増える印象もあります。
「おっしゃる通りで、一般的に公開終了日の約10日前から支援が伸びる傾向があります。『後から支援しよう』と思っている支援者さんも多くいらっしゃり、公開終了日間際に駆け込み的にご支援をしてくださる動きもあります」
—では今回もその可能性が?
「今回のプロジェクトは23日のパレードを見た方が支援してくださることを見込んでおり、パレード開催から1週間後までを公開期間として設定しています。ご支援は11月末まで受け付けておりますので、最後のご支援が増えることを期待しています」
とはいえ、あと1週間で4億円強を集めるというのはやはり、なかなか…。そういえば、READYFORではプロジェクトの100%達成率って平均どれくらいなのだろう。
「全体の達成率は数年前より非公開としておりますが、READYFORの『スポーツ』のタグが付いたプロジェクトの達成率は約85%です」
ちなみに関係者によると、企業からはすでに4億円を超える協賛金が集まり、パレードの開催費用は確保できているという。