大人になっても目薬をさすのは苦手。なかなかうまく出せなくてドバーッと出てしまったり、目をつぶってしまったりする人もいるのでは。眼科医のドクターK@眼科医パパさん(@doctorK1991)が、目薬を上手にさす技をXに投稿してくれました。
「Twitterを見ている方はご存知だと思いますが、目薬の底を押せば目薬は1滴がゆっくり出てきます。未だに外来で伝えると、『そんなの聞いたことない』という患者さんは結構います。啓発活動はリアルでこそ必要なようです」
リプ欄には、
「初耳!今、市販の目薬で試してみたら本当に1滴だけ出てきました!」
「横を押してどばばーって出してた。半分以上流れてたけど、そんなもんだと思ってました」
「目薬から、、いや、目からウロコです」
というリプライが多数寄せられ、「いいね」は5万件にもなりました。
ドクターK@眼科医パパさんに詳しいお話を聞きました。
ーーどの目薬もこの方法で出ますか?
「自分で試した医薬品いくつかは問題なく1滴ずつ出ました。中には底を押しても出ない目薬があります。その際は目薬の腹の部分を優しく押して、一滴出すようにしてください」
ーー押し方のこつは。
「強く押しても大して凹まないので、優しく押すと、ゆっくり出ます」
ーー片目に1滴で足りるのですか?
「目薬は1滴で十分余るほどの量が出ています。何滴もさすほど良いと思っている方も多いのですが、むしろアレルギーなど副作用が強く出てしまうことがあるため、さしすぎて瞼や皮膚などに付いた場合、目薬を拭き取るようお願いします」
ーーどうしても目を瞑りたくなる人は、どのようにすれば上手にさせるのでしょうか。
「げんこつ法という方法があります。目薬を持っていない方でグーを作り、それを下瞼に当てて、少し下に引っ張ります。そのグーの上に、目薬を持った手を置くと、安定し、目薬をさすことができます」
いかがでしょうか。次回、目薬をさす時はぜひ試してみてください。
【ドクターK@眼科医パパのプロフィール】
日々の診察の傍らライターとしても活動し、m3、日経メディカルなどでも連載中。「視界の質=Quality of vision(QOV)」を下げないため、診察はもちろん、SNSなどを通じて眼科関連の情報発信の重要性を感じ、日々情報発信にも努めている。