「京都産がうまい!」コテコテのだじゃれはJ1レベル? 京都サンガのウマい「応援米」を地場スーパーチェーンで販売

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サッカーJ1の京都サンガFCとスーパーマツモト(本部・京都府亀岡市)などがコラボした「サンガ応援米」が10月から、京都府内などのマツモト全26店舗で販売されている。米は京都・丹波産のコシヒカリで、「京都産が(サンガ)うまい!」とダジャレを織り交ぜた特別なパッケージが、買い物客にPRしている。

サンガのスポンサーで米袋の製造販売を手がける「ナカノ」(亀岡市)の玉川弘社長が他府県のJリーグクラブで「応援米」を売り出す事例が増えていることを知り、サンガに話を持ちかけた。

サンガから相談を受けたマツモトは、販売を快諾。取引先の米卸販売会社「丸越」(京都市伏見区)が丹波産のコシヒカリを調達し、コラボ商品が実現した。

パッケージは、サンガのエンブレムを中央に配し、そのまわりにエンブレムの鳳凰(ほうおう)を金色でかたどった図案を入れた。色はサンガのチームカラーである紫を基調に薄いグラデーションをかけ、高級感や清潔感を演出した。

京都産米のおいしさとサンガの魅力を掛け合わせた「京都産がうまい!」のダジャレを考えたのは、サンガ営業部の小田原拓也マネージャー(67)。

「コテコテですけど、こういうノリも大事」と提案し、パッケージの前面だけでなく底面にもこの文言を入れて遊び心をしのばせた。

マツモトはサンガが本拠地を「サンガスタジアム京セラ」(亀岡市)に移した2020年に、スポンサーのカテゴリーで上から3番目の「ゴールドスポンサー」になった。ホームゲームがある週の折り込みチラシにサンガの試合告知を入れ、これまで豆腐やコンニャクでもコラボ商品を売り出している。

サンガ応援米は2kg入りで、店頭販売価格は1166円。売上の一部はサンガの支援に充てられる。真空パックで脱酸素剤が袋の中に入っており、保存がききやすいという。

店頭販売開始に先だって、9月23日にサンガスタジアム京セラで行われたホーム広島戦の前に限定200袋が販売され、サンガのサポーターが買い求める姿が見られた。

マツモト商品部チーフバイヤーの下田真也さんは「期間を設けず、まずは1年しっかり売らせていただく。お客さまにサンガへの関心を持ってもらえたら」と協力を約束する。

発案者でもあるナカノの玉川社長は「商品化が実現してむちゃくちゃうれしい。サンガさんのおかげで、地元の関係者がつながることができた」と喜び、丸越の土方義人社長は「コメ離れが進む中で、京都産のお米を食べていただくきっかけになれば」と期待を寄せる。

サンガの小田原マネージャーは「サンガのファン、サポーターだけでなく、スーパーに置いていただくことでサンガに興味のなかった方も目にする機会が増える。主食であるお米を通して、サンガが食卓の話題に出ることになればありがたい」と話している。

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