朝ドラ『ブギウギ』スズ子の出生の秘密が明らかに…香川での“カオス”なシーン「重くなりすぎないようにしたかった」【制作スタッフに聞く】

佐野 華英 佐野 華英

 連続テレビ小説『ブギウギ』第4週「ワテ、香川行くで」が放送され、週終わりの第20話では両親の故郷である香川に赴いたスズ子(趣里)が、叔母のタカ(西村亜矢子)から本当の父親の存在を告げられた。スズ子の気持ちを思えばいたたまれないし、不穏な展開ではあるものの、“香川編”の「親戚あるある」や「ワチャワチャ感」がたっぷりと詰まったコミカルなシーンに思わずクスリとさせられてしまう。制作統括・福岡利武さんに、この“香川編”について聞いた。

“香川編”には大阪キャストの魅力が詰まっている

「“香川編”は、東かがわ市と、丸亀市にある本島(ほんじま)という、古き良き街並みが残る場所でロケを行いました。瀬戸内の風が吹く、海と緑に囲まれた魅力的な場所で、キャストの皆さんは口を揃えて『こんな素敵なところで撮影できてうれしい』とおっしゃっていました。

 スズ子の祖母・トシ役の三林京子さん、叔母・タカ役の西村亜矢子さん、叔父・ヒデオ役の湯浅崇さん、叔父・松吉役の木内義一さんなど、BKの朝ドラではお馴染みの俳優さんたちがとてもうまく『親戚あるある』感を出してくださいました。“香川編”には大阪キャストの魅力が詰まっていると思います。

重たい展開だけれど、「ワチャワチャ感」に思わず笑いが…

 そしてまた、治郎丸家の当主・和一を演じた石倉三郎さんも、いわずもがな芸達者な俳優さん。名優たちの演技で、治郎丸家のシーンはとても面白い『ワチャワチャ感』が出たと思います。スズ子の出生の秘密が明かされることになるこのシーンは、なるべく重くならないようにしたいという思いがありました。『ブギウギ』を全体的にジメッとしないドラマにしたいというのは、スタッフ一同願っているところなので。

 前の回の19話で、梅吉(柳葉敏郎)とツヤ(水川あさみ)が、スズ子と一緒に香川に行くように六郎に話す朝ごはんのシーンで、六郎の『うどん食うたんは覚えてるで』という台詞が登場しましたが、香川ロケで、それとシンクロする出来事がありました。本島でのロケの際、地元の方がうどんの差し入れをしてくださって、キャスト・スタッフ皆でありがたくいただいたのですが、それがあまりにも美味しくて、六郎役の黒崎煌代さんは一度に3杯食べていました(笑)。普段から六郎を地でいくような、本当に素朴でピュアな青年です」

 “香川編”は次週にまたがる。自分のルーツを知ったスズ子が、どんな行動に出るのかが見どころだ。

   ◇   ◇

『ブギウギ』
【出演】趣里 水上恒司/草彅剛 蒼井優 菊地凛子 小雪 水川あさみ 柳葉敏郎 ほか
【主題歌】「ハッピー☆ブギ」中納良恵 さかいゆう 趣里
【脚本】足立紳 櫻井剛
【音楽】服部隆之
【語り】高瀬耕造(NHK大阪放送局アナウンサー)

【放送時間】
▽NHK総合
毎週月曜~土曜 前8:00~8:15/(再)後0:45~1:00(※土曜は一週間を振り返り)
毎週日曜(再)前11:00〜11:15
翌・月曜(再)前4:45~5:00(※日曜、翌・月曜は、土曜版の再放送)
▽BSプレミアム・BS4K
毎週月曜〜金曜 前7:30~7:45
毎週土曜(再)前9:25〜10:40(※月曜~金曜分を一挙放送)

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