朝ドラ「ブギウギ」で注目! OSK日本歌劇団の翼和希とは ダイナミックなダンスと歌で次代を担う華やかな男役スター

黒川 裕生 黒川 裕生

NHKの連続テレビ小説「ブギウギ」に登場する梅丸少女歌劇団(USK)のモデルであるOSK日本歌劇団が脚光を浴びています。特に、主人公で研究生の花田鈴子(澤井梨丘さん)を厳しく指導する先輩・橘アオイを演じる翼和希さんは、凛とした存在感を発揮。OSKの現役劇団員としては初めての朝ドラ出演で、さらには10月12日(木)午前8時15分からNHK総合「あさイチ」に出演予定とあって、今後ますます注目を集めそうです。

OSK日本歌劇団とは

OSKは1922(大正11)年に創業し、昨年100周年を迎えました。「ブギウギ」でも描かれている通り、当初は映画と映画の合間にクラシックの洋楽に合わせてバレエ風の洋舞を踊る芸術的なものだったといいます。「ブギウギ」の主人公のモデル、笠置シヅ子さんが実際に在籍したことでも知られ、かつて宝塚歌劇団とは同じ関西でしのぎを削る存在でした。

OSKは度重なる改称や人気の低迷、2003年の解散そして復活と、紆余曲折を経ながら100年の歴史を刻んできました。現在のトップスターは楊琳(やん・りん)さんで、娘役トップスターは舞美(まいみ)りらさんと、千咲(ちさき)えみさん。「ブギウギ」のUSK初代男役トップスター役として起用された翼さんは、華やかな容姿に加え、ダイナミックなダンスと歌に秀でた男役スターとしてOSKでも人気を誇っています。

次代を担う男役スター

OSKによると、翼さんは大阪府枚方市出身。2013年4月に入団し、日生劇場「レビュー春のおどり」で初舞台を踏みました。2015年6月、松竹座「レビュー春のおどり」の第2部「Stormy Weather」で初ソロ(部分)に抜擢されるなど頭角を現し、2022年の劇団創立100周年には主要メンバーとして活躍。今年8月に主演した近鉄アート館「へぼ侍〜西南戦争物語〜」では、これまでにない作風でOSKの新境地を切り開きました。

故郷枚方市のPR大使にも就任し、次代を担う活躍が期待される翼さん。「ブギウギ」出演については、OSK公式サイト内のブログで今年3月、ファンに向けて「毎回『ブギウギ』出演のご挨拶をさせていただいた時のあたたかい拍手」「『頑張っておいで!』と、励ましのお声が聞こえるようでした」と感謝を伝え、「皆さまから持たせていただいた、このホカホカのぬくもりとパッションを両手いっぱいに抱えて『ブギウギ』の現場にやって参りました!」と熱い思いを綴っています。

また、出演を知らせるOSKの宣伝チラシでは「今、自分の中にも笠置さんをはじめとする先輩方の魂が、たしかに息づいているのを感じています」とコメント。「橘アオイというお役を通して、ご覧いただく皆様に、この魂を感じていただき、たくさんの元気と笑顔と勇気をお届けする一助となれますよう、技芸を尽くし、精一杯つとめてまいります」と意気込みを語っています。

10月11日放送の「ブギウギ」第8話では、入団当初は「劣等生」だったことが同期の娘役トップスター、大和礼子(蒼井優さん)によって明かされた橘アオイ。「だから人一倍、梅丸愛に溢れている」という“橘センパイ”の物語も楽しみですね。

【OSK日本歌劇団】https://www.osk-revue.com/

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