世界的に研究開発費が乏しいと言われている日本。大学や研究機関は文部科学省からの科学研究費補助金獲得に躍起となってるが、今SNS上ではそんな窮状を風刺するかのようなカクテルが大きな注目を集めている。
「こちらオリジナルカクテル『科研費』でございます。文科省の『科学研究費補助金』をイメージした同省非公認カクテルとなっております。実際の科研費と同じく 甘 く な い 仕上がりとなっております。スミレのリキュールベースです。」
と件のカクテルを紹介したのは東京新宿区にあるScienceBar INCUBATORの公式アカウント(@Science_Bar)
実際の科学研究費補助金のロゴをイメージしたこの紫色のロングカクテル。その美しさと「実際の科研費と同じく甘くない仕上がり」という痛烈なワードのに、SNSユーザー達からは
「アルコール度数も、採択率と同様『低め』なのでしょうか?(^^;」
「そういやバイオレットリキュール使う違うカクテルでブルームーンってあるけど青い月の別の意味はかなわない夢とかでしたよね…」
「キンキンに冷えてやがる」
など数々の驚きの声が寄せられている。
店主に聞いた
ScienceBar INCUBATORの店主にお話を聞いた。
ーーこのカクテルを思いついた経緯は?
店主:オリジナルカクテル「科研費」は、「一般の方に“科学者の日々の頑張りの一端”を紹介することで、世の中の科学者の頑張りに想いを馳せ、そして応援してほしい」という思いから生まれました。
ーー味づくりのポイントは?
店主:実際の科研費申請の大変さと同じく、“それほど甘くない”仕上がりとしております。
ーー反響への感想を。
店主:多くの反響をいただき、科研費のこと、そしてそれに関する科学者の努力についての認知に貢献できたことを非常に嬉しく思っております。
◇ ◇
かつて科学立国と言われた日本の凋落…いつの日かこのカクテルのレシピがもっと甘口なものにアレンジされる日が来ればいいのだが。
なお今回の話題を提供してくれたScienceBar INCUBATORはこの他にも、科学にちなんだユニークなカクテルをSNS上で数々紹介している。ご興味ある方はぜひ足を運んでいただきたい。
ScienceBar INCUBATOR店舗概要
所在地:東京都新宿区荒木町7 新駒荘1階
アクセス:丸ノ内線四谷三丁目駅4番出口から徒歩3分、都営新宿線曙橋駅A1出口から徒歩5分
公式ホームページ:https://www.incubator.sc/
Xアカウント:https://twitter.com/Science_Bar