「朝来たら実験台ゲーセン仕様になってるってゆー」
埼玉大学大学院理工学研究科で助教を務めるなど、化学系の研究者として活動されている古川俊輔さん(@FURUKAWAShunX)。ラボの実験台が、驚きの様相になっていたことをX(旧Twitter)で報告しました。
ある日、研究室に出勤した古川さんは、実験に使用しているドラフトチャンバーの照明が、さまざまな色の光を放ちながらチカチカと激しく点滅しているのを発見。
研究室というよりも、まるでゲームセンターやどこぞのパーティーのような様相です(笑)。
そんな驚きの光景を動画に収め、Xで公開された古川さん。
「目がチカチカする」
「明るくなって真空引きの水銀柱見やすくていいではないでしょうか」
「アームが天井から降りてきて、遠隔操作で実験ができる仕様にならないかなぁ」
リプ欄にはこのようなコメントが寄せられました。
なぜこんな様相に!? その意外な理由とは
古川さんによると、例のライトは、当初の実験台の中が暗かったために、外部照明として取りつけたものだといいます。マルチカラー対応のLEDテープではありますが、もちろん普段は投稿動画のような状態で使っているわけではなく、白色光のみ使用しているとのこと。
それでは、どうしてあのような状態になってしまったのでしょうか。
実は、埼玉大学では、10月25日(土)に法令に基づく点検のための全学停電を実施。その影響で、LEDの設定が初期化されたうえ、停電が解消された後、電源がオンの状態になってしまったようです。
それで、次の週初めにあたる27日(月)、古川さんが大学に来てみたら、実験台があのような様相になっていた――というわけなのですね。
――この後、ライトはどうされましたか? もしかして、このまま実験したりも…?
古川さん:半日くらいはそのままゲーセンモードのまま他の業務をしていましたが、実験台を見たラボ所属の学生に「何やってんすか?」と怒られたので止めました(笑)。このまま実験したらある意味未知な領域に達せそうですね。
――実際にこの状態で実験台を使われたことはありますか?
古川さん:実験の模様をYouTubeに公開しているのですが、その時に一度だけ(実験がうまくいくように)「祈願」で使ったことがあります(笑)。
◇ ◇
分子デザイン・合成化学の分野のエキスパートとして活動されている古川さんですが、先のお話にもあったように、研究・実験の様子についてYouTubeでも紹介されています。
研究資金の面など、「日本のアカデミア業界はかなり厳しい状況にある」と感じている古川さん。そんななかでも、「新しいものにチャレンジしてみよう」と考えたことが、YouTubeをはじめたきっかけだといいます。
■古川俊輔さんのX(旧Twitter)はこちら
→https://x.com/FURUKAWAShunX
■古川さんのYouTube Channel『ふるかわ研の控え室』はこちら
→https://www.youtube.com/@furukawa_chem