「太秦・ひょっとこ踊りの会」(京都市右京区)が、8月に宮崎県日向市で開かれた「日向ひょっとこ夏祭り」で団体・個人ともに優勝した。関西勢では初の快挙で、このほど中京区の市役所前で踊りを披露した。
会は2015年に発足し、毎月稽古をして市内のイベントなどで披露している。ひょっとこ踊り発祥の地である日向市では毎年夏祭りが開催され、今年は全国から62チーム1123人の踊り手が出場。同会は2回目の出場で、初の団体優勝を手にした。個人戦では副代表の竹内沙織さん(44)=右京区=が頂点に輝いた。同会では昨年も藤本武志さん(42)=山科区=が優勝しており、同会メンバーが2年連続で個人戦を制した。
ひょっとこ踊りは、ひょっとこ、キツネ、おかめが太鼓、鉦(かね)、笛の音に合わせて踊りを披露する。終盤になるにつれて踊りのスピードを上げるのが太秦・ひょっとこ踊りの会の特徴で、藤本さんは「踊りの切れの良さを意識している」と明かす。
今年の個人戦では、ひょっとこの部で出場した全員が決勝へ進むなど、会全体で踊り手の腕が上がっているという。竹内さんは「一人一人のいい点悪い点を確認し、みんなが実力通りの自然の踊りができてよかった」と笑顔を見せ、今後も市内で呼ばれればどこでも踊る意欲を見せた。