ジャニー喜多川元社長による性加害を同事務所が認めたことを受け、所属タレントを広告に起用していた企業が相次ぎ契約終了などを表明する中、所属タレントの他社への移籍や別組織の設立を提案する声明を発表したコーセーは19日、声明中の「他社への移籍」の文言は削除しておわびすると発表しました。
「9/15に発信したコメントが誤解を招く表現だったことにより、不愉快な思いをされた皆さまには、心よりおわびを申し上げます」と謝罪。当初の提案については「(タレントやスタッフに対して)移籍などの行動を促す意図は全くない」と強調しました。
当初の発表内容では、ジャニーズ事務所は被害者補償に専念し、所属タレントらは他社への移籍や別組織の設立などによって活躍の場に復帰できる仕組みを求めると記述していました。他社よりも明らかに踏み込んだ内容をめぐってX(旧Twitter)上では「今まで広告とりやめた企業の中で、一番タレントと事務所を分けて考えてくれてる」「タレントやスタッフの能力を評価してくれる優しさを感じる」「起用しませんでいい話では。移籍しろは口出しすぎ」「ビジネスの域を超えた不当な圧力」と賛否の意見が交錯していました。
コーセーは「お詫びと訂正のお知らせ」の文書の中で、「一部の方から「タレントやスタッフに移籍を促すのは僭越であり、起用する側からの圧力と受け取れる」とのご指摘をいただきました。」「タレントやスタッフの皆さまと事務所との間の契約は両者の合意でのみ決まることであり、そこに当社グループが介入する意図は全くないことも改めて表明いたします。」と述べています。
コーセーはこれまで嵐の松本潤やSnow Man・目黒蓮らをCMに起用。テレビCM放映は全て終了しており、事務所所属タレントの新たな契約や起用は見送ることを表明しています。