高3生のイメージする「時代にマッチしている」大学は? 関東・甲信越では「青学」、関西では「近大」が1位に

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

株式会社マイナビ(東京都千代田区)が運営する、情報発信専門サイト『マイナビ進学総合研究所』は、このほど「大学認知度・イメージ調査(2023)」を発表しました。その結果、「時代にマッチしている大学イメージランキング」は、関東・甲信越エリアでは「青山学院大学」、関西エリアでは「近畿大学」がそれぞれ1位を獲得する結果となりました。

調査は、『マイナビ進学』会員リストより抽出した全国の2024年3月卒業予定の高校3年生1万4468人のうち、大学進学希望者1万1025人を対象として2023年7月にインターネットで実施されました。なお、全国47都道府県を「北海道・東北」「関東・甲信越」「東海・北陸」「関西」「中国・四国」「九州・沖縄」の6エリアに分けています。

まず、「大学認知度ランキング」を見ると、関西以外のエリアで1位が変動する結果となりました。2022年調査では上位を国公立大学が占めていましたが、2023年調査では特に関東・甲信越、関西エリアで私立校がTOP3を独占するなど、私立大学が躍進する結果となりました。各エリアのTOP3は以下の通りです。

【北海道・東北エリア】
1位「北海道大学」(47.1%)、2位「東北大学」(44.2%)、「札幌大学」(37.7%)

【関東・甲信越エリア】
1位「早稲田大学」(76.5%)、2位「青山学院大学」(75.5%)、3位「日本大学」(74.6%)

【東海・北陸エリア】
1位「中京大学」(65.8%)、2位「名古屋大学」(65.6%)、3位「名城大学」(63.4%)

【関西エリア】
1位「近畿大学」(75.2%)、2位「立命館大学」(73.9%)、3位「関西大学」(73.1%)

【中国・四国エリア】
1位「岡山大学」(58.2%)、2位「広島大学」(57.3%)、3位「山口大学」(48.9%)

【九州・沖縄エリア】
1位「福岡大学」(58.0%)、2位「九州大学」(56.8%)、3位「熊本大学」(51.3%)

調査結果を踏まえて同サイトは、「関東・甲信越エリアで認知度2位の青山学院大学は、イメージ項目『時代にマッチしている』でも1位を獲得しており、2022年4月に日本初の『ヒューマンライツ学科』を設置したこと等が評価につながっているようだ」と分析しています。

   ◇  ◇

続いて、「時代にマッチしている大学イメージランキング」では、関東・甲信越エリアは「青山学院大学」、中国・四国エリアでは「広島大学」、九州・沖縄エリアでは「福岡大学」が初めて1位となるなど、上位の顔ぶれが2022年調査時から変化する結果となりました。各エリアのTOP3は以下の通りです。

【北海道・東北エリア】
1位「東北大学」(13.3%)、2位「北海道大学」(11.7%)、3位「北海学園大学」(9.2%)

【関東・甲信越エリア】
1位「青山学院大学」(23.5%)、2位「慶応義塾大学」(17.5%)、3位「明治大学」(17.3%)

【東海・北陸エリア】
1位「名古屋大学」(13.7%)、2位「名城大学」(12.0%)、3位「中京大学」(10.9%)

【関西エリア】
1位「近畿大学」(25.8%)、2位「関西大学」(15.4%)、3位「同志社大学」(15.1%)

【中国・四国エリア】
1位「広島大学」(12.3%)、2位「岡山大学」(11.9%)、3位「岡山理科大学」(9.9%)

【九州・沖縄エリア】
1位「福岡大学」(14.2%)、2位「九州大学」(12.8%)、3位「九州産業大学」(10.3%)

調査結果を踏まえて同サイトは、「関西エリアでは関西大学が前回の7位から大きく順位を上げている。同学は、SDGsの取り組みや先進的な学部の設置、カリキュラムの導入などが評価につながった」と推測しています。

   ◇  ◇

ちなみに、「志望校の検討に”強く影響するイメージ”」について複数回答可で聞いたところ、最も強く影響したイメージは「学べる内容が充実している」(59.0%)でした。次いで、「就職力が強い」(56.1%)、「勉強が面白い」(52.4%)、「サポートが手厚い」(52.0%)、「成長できそう」(50.1%)といった回答が続く結果となりました。

調査結果を踏まえて同サイトは、「進路選択を控えた高校生のイメージ向上においては、大学として充実した学びを提供できるかに加え、先進的な学部の新設やカリキュラムの導入など、時代にマッチした取り組みが重要な要素になると考えられる」と分析しています。

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