大阪にはまだ夜の遊び場が少ないから…大阪万博・IRを見据えて「大人のディスコナイト」♡ その仕掛け人に迫る

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 2025年4月に開幕する大阪・関西万博。その先の2030年にはカジノを含む統合型リゾート、いわゆるIR開業も控える大阪。ハード面では経済情勢などの影響で順風満帆とは言えない状況が続いているが、ことソフト面では機運を盛り上げようとする様々なイベントが立ち上げられている。そのひとつで、先頃開催された「ディスコナイト」に潜入してみた。

「大阪を元気にし、盛り上げたい」

 今月9日、心斎橋のクレイジーランドで開催された「ディスコナイト」には20代からシニア世代まで幅広い層の男女200人が集まった。流れる曲は1990年代が中心。クラブではなくディスコと銘打ったのも、なるほど納得だ。

 このイベントは合同会社「ワンオーワン」(鳥山知久代表)と株式会社「ヴィーナス」(古屋安弘代表)が共同開催したもので、その狙いは大阪・関西万博とIRを見据え、大阪を盛り上げようとするものだ。仕掛け人の1人、古屋さんが言う。

 「万博とそれに続くIRは大阪、関西にとってはいい起爆剤だと思うし、起爆剤にしなきゃいけないと思うんです。その一方で大阪にはまだまだ夜の遊び場が少ない。特に外国人が気軽に楽しめるようなエンターテインメントが少ないという声をよく耳にする。ナイトライフエコノミーという観点からも大人が楽しめるコンテンツづくりが大切だと思いました」

大手量販店から脱サラして芸能事務所社長に

 そんな古屋さんは現在55歳。もともとは大手量販店の敏腕営業マンだったとのこと。ただ、若いころから音楽やエンタメに興味があり、早期退職し、50歳になる2018年に大阪で芸能事務所「ヴィーナス」を立ち上げた。

 「サラリーマンとしては、そこそこのポジションにもつき、ある程度の給料もいただいていましたが、人生は一度きり。やりたいことをやろう、と好きだったエンタメ業界にチャレンジすることを決めました」

なんと、あの大物女優の付き人に

 そこで最初に知人の先輩を通じて携わったのが俳優、秋吉久美子の付き人からスタートすることだった。言わずと知れた大物女優。デビューからの話を聞き、この世界のイロハを学んだ。

 「修行のためだったんですが、聞くこと、目にするもの、すべてが勉強になりました。やってたのは主に運転手。気配りも学べ、秋吉さんの付き人をさせていただいたことが私の芸能への一歩となりました」

 とはいえ、その直後に4年近くにわたるコロナ禍。イベントができない時期が続き、コンテンツの配信事業などで何とか食いつないだそうだ。

 「独立したときからエンタメでフェスをやろう、とずっと夢見ていました。コロナの期間中は資金繰りが大変でしたが、なんとか自己資金でやり繰りし、ここに来てようやく動き始めた感じです」

大人のイベントに来場者も満足

 今回のディスコイベントには妖艶な女性ダンサーや事務所所属の女性歌手が出演。さらに、ピザ職人として”世界一”にも輝き、大阪・桃谷のピザ店「カサディエッロ」で働く松田悠佑さんがピザ回し芸を披露し、会場を盛り上げた。これには来場者も満足。おもしろそうなイベントと聞けば、必ず駆けつけるという高橋猛、奈未夫妻もVIP席で笑顔を浮かべた。

 「私たち夫婦はクラブイベントが大好き。今回のディスコイベントでは懐かしいナンバーが聴け、また違ったテイストで楽しめました。またこのようなイベントがあれば、参加したいです」

 古屋さんによると、今後も定期的に夜のイベントを開催して行く予定で次回は12月9日、大阪市内で800人規模の集客を見込んでいる。

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