現役最年少で女流棋士 滋賀の15歳中学生、プロ1年の思い 市長と対局も「タイトル獲得が目標」

京都新聞社 京都新聞社

 滋賀県高島市出身の女流棋士で光泉カトリック中3年の木村朱里さん(15)=滋賀県草津市=がこのほど高島市役所を訪れ、プロとなって1年の活動などを福井正明市長に報告した。

 木村さんは日本将棋連盟関西研修会の例会で8連勝を遂げて条件を満たし、現役最年少で昨年6月に女流棋士となった。将棋棋士を含め男女通じて初の県出身のプロとなった。その後、公式戦で9連勝し、今年1月に1級に昇級した。

 同市新旭町出身で、小学3年まで過ごした。父亮弘さん(50)と光泉カトリック高3年の兄亮汰さん(17)の影響を受け小学1年から将棋を始め、中学1年時に全国中学生選抜将棋選手権大会女子の部で優勝を果たすなど力を伸ばしていった。

 木村さんは福井市長に女流棋士になって1年かからず昇級したことなどを報告。「一歩一歩進む」といった思いを込めた「道」の字を書いた色紙を手渡し、簡単な対局も楽しんだ。

 福井市長が「自身の感性を研ぎ澄ますことが大切」と語り掛け、木村さんは「タイトル獲得が目標。1年1年着実に力を付けていきたい」と抱負を語った。

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