投資経験者の4人に1人が「100万円以上の損失を経験」…最大の損失を経験した投資の種類は?

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

投資経験者の4人に1人が「100万円以上の損失を経験したことがある」と回答――そんな調査結果が、株式会社アドバン(東京都品川区)が運営するテクニカル分析専門サイト『テクニカルブック』が実施した「投資家が経験した損失」についての調査で分かりました。また、これまでで最大の損失を経験した投資の種類については、「国内株式(現物取引)」が最多となりました。

調査は、投資をしたことがある全国の20歳以上の男女350人を対象として、2023年8月にインターネットで実施されました。

はじめに、「これまでの投資で経験した過去最大の損失金額」を教えてもらったところ、「10万円~99万円」(26.0%)、「100万円~499万円」(15.4%)、「10万円未満」(15.1%)と続き、100万円以上の損失を経験したことがある人は全体の26.2%という結果になりました。

また、少数派ではあるものの、「1000万円以上」(3.4%)という人も一定数存在しており、有効回答のうち最も高額な損失は8000万円でした。一方、「損失経験はない」と答えた人は22.9%となり、100万円以上の損失を経験したことがない人を合わせると64.0%で、大半の人が投資で損失を出しても100万円未満で収まっていることがうかがえます。

続けて、「過去最大の損失を出した際に、投資資金の何%を失いましたか」と聞いたところ、「10%未満」(24.2%)、「20%~29%」(16.5%)、「10%~19%」「30%~39%」(いずれも12.7%)などに回答が集まりました。

一方、損失割合が「50%以上」と回答した人を合計すると27.5%で、過去最大の損失を出した際、4人に1人は投資資金が半減していることが分かりました。なお、ごく少数ではあるものの「100%超」(0.8%)と投資資金がマイナスになった経験がある人もいました。

さらに、「過去最大の損失を経験した際の投資の種類」を複数回答で答えてもらったところ、ダントツで「国内株式(現物取引)」(48.5%)が最多に。以下、「投資信託(ETF、REITを含む)」(24.1%)、「FX(外国為替証拠金取引)」(15.2%)などが続きました。

最後に、「過去最大の損失を出した際の状況」について自由記述形式で答えてもらったところ、以下のようなエピソードが集まりました。

▽定年後株式売買を始めた、あまり経験がない時にリーマンショックが起こった。現物と共に信用取引も行っており、途中から怖さも感じて株を売った(70代男性)
▽国内株式を知識を持たずになんとなく買ったが、リーマンショックが起きて、半額程度まで下落。持ち直すと思っていたが、10年以上戻らなかったので損切をした(50代女性)
▽信託での運用をしていて、コロナ流行の始めに大きな下落があった。こういう重大な場面に慣れておらず信託を手仕舞して資金をひきあげたが、それ以降意外に早く価格が回復してしまった。現在はさらに価格が伸びて機会損失も大きかった(50代男性)
▽イギリスのEU離脱の円高でFXの損失(60代男性)
▽ブレグジット、トランプ当選。ウクライナetc.地政学リスクに翻弄された(60代男性)

   ◇  ◇

【出典】
▽テクニカル分析の解説サイト『テクニカルブック』
https://runcha-app.com/technical/survey-maximum-loss/

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース