アイドルグループ「=LOVE」で活躍する大谷映美里。ファッション誌のモデルや、自身がプロデュースするアパレルブランド「Rosé Muse」やカラーコンタクト「melady(ミレディ)」のプロデュースを手掛けるなど、美意識の高さで、女性ファンの支持も高い。多くの若い女性から羨望の眼差しを向けられる大谷だが、「アイドルには向いていない」という思いを内に秘めていたという。
一番大切なものは、誰に何と言われようと諦めないでほしい
2017年に誕生した、指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ=LOVE。華麗なダンスと歌声は、女性アイドルながら、女性のファンが多いのが特徴的なグループだ。結成6年を迎えた今年9月には、グループ初のライブフィルム映画『=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE』が劇場公開されるなど、いまノリに乗っている。
大谷がアイドルに興味を持ったきっかけが、「きらりん☆レボリューション」というアニメのキャラクターである月島きらりという。
「それからアイドルに興味を持つようになって、ライブに一人で行ったり、たくさんCDを購入していました。最初に憧れたアイドルは、月島きらりちゃん役を演じていた『モーニング娘。』さんの久住小春さん。そこから色々なライブに行くようになったときハマっていたのが、『SUPER☆GiRLS』さんの前島亜美さん。大好きでした」
いつしか、アイドルに憧れていた少女は、自らアイドルになりたいと思うようになり、夢を実現させた。
「やっぱり大切なのは諦めないこと。好きなことが一つでもあれば、まずはそれを突き詰めていく。そうすれば、その先には絶対に道は続いていると思うんです。もちろん、いろいろな人の意見に耳を傾けることは大切なことですが、一番大切なものは、誰に何と言われようと、諦めないでほしいです」
苦手をさらけ出すことで気持ちが楽になった
ぶれずに夢に向かって突き進んできた大谷。今や多くの人に夢を与える存在になったが、いつも心のなかには葛藤があったという。
「アイドルへの思いはぶれないものがあったのですが、同時に自分自身の性格がアイドルには向いていないんだろうなと思うことがすごくありました。人に見られると、やりたいことの2割ぐらいしかできなかったり、おしゃべりが苦手だったり。特にこうしてお仕事でお話をすることが苦手で、苦手意識がどんどん強まっていって、よりできなくなるという悪循環に悩まされた時期がありました」
心から大好きだと思えるアイドル活動。一方で自分には向いていないという思い。
「正直いまでもうまくいかないな……と思うことはあります。克服ではないのですが、一つ変われるきっかけになったのが、こうした苦手な部分を隠さないようになったことです。自分から敢えて話すことで少し気持ちが楽になりました」
気づきとなったのが、LOVE(イコールラブ)公式YouTubeチャンネルで放送した=LOVEのドキュメンタリー。そのなかで大谷は苦手な部分をさらけ出した。
「ファンの方から『あ、こういう悩みがあったんだね』と気づいてもらえたことは大きかったですね。あとはメンバーたちがとても心強い存在でサポートしてくれるんです。指原さんにも『みりにゃには、みりにゃの役割があるのだから』と背中を押してくださいました」
指原莉乃は「第二の母親」
グループのプロデューサーである指原は、大谷にとってどんな存在なのか。
「私にとっては、第二の母親みたいな存在です。アイドルのことはすべて指原さんに教えていただいてもらっていますし、アイドル以外の人間として大切なこともたくさん教わっています。とても優しくていつも褒めてくださいますが、少し間違ったことがあった時は、ちゃんと注意してくれます。本当に信頼している方です」
指原、メンバー、多くのスタッフ、そしてファンに支えられてのアイドル道。その一つの形としてライブフィルム映画『=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE』が公開される。
「日本武道館ライブ映像はもちろん、リハーサルからずっと密着していただいているので、普段の私たちが映像に詰まっていると思います。ライブ映像も迫力がすごいので、ぜひ楽しみにしてください」
ライブフィルム映画『=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE』は9月22日より全国ロードショー