アンちゃん(1歳4カ月・メス)は、2023年4月下旬、大阪府在住のゆきちさんに出会った。ゆきちさんは、昔「地域猫」のことを知らなかった。
「毎朝見かける猫たちにオヤツをあげていたのですが、知らぬ間に猫のお世話をしている人と仲良くなり、地域猫や捨て猫について知りました。自分でも調べるようになり、1匹でも助けてあげたいと思い、ペット可のマンションに引っ越ししました」
サビ猫がどうしても飼いたかったというゆきちさん。ネットで探していたら、偶然2回アンちゃんがヒットした。
「『これは運命だ』と思い、すぐに連絡を入れました。『初めて会った時、絶対にこの子だ!』と思いました」
家に馴染んで甘えん坊に
2023年5月3日、ゆきちさんはアンちゃんを迎えた。最初はケージから出てこず、ご飯も食べず、ひどく怯えていた。
アンちゃんと同じ時期に保護された子猫が3匹いて、それぞれ大ちゃん、福ちゃん、もちくんという名前だった。
「最後の1匹は中身だろう!」ということで、「あんこ」にちなんでからアンちゃんという名前になったそうだ。
「可愛いエピソードだったので、我が家に来てからも名前を変えずにアンちゃんと呼んでいます」
アンちゃんは怖がりの遠慮しがちな子だが、家に馴染んできたら凄く甘えん坊になった。羽根付きの猫じゃらしで遊ぶのが好きだという。
「チュール食べるひとー!と私が言うと、目を丸くして近寄ってきます(笑)」
アンちゃんを迎えて、ゆきちさんは家に早く帰るようになった。「笑顔が増えたかな」とも思うそうだ。