友人や会社の同僚、部下から弱音を受けたとき、何と声を掛けますか?
X(旧Twitter)である投稿にさまざまな意見が集まっています。投稿したのは、定時で帰るの大好きさん(@nannotoriemomai/以下定時さん)。定時さんはXに「完全なる偏見だけど」と前置きしたうえで、「人の弱音に対して『大丈夫+自分や身近な人が味わったもっと大変な経験』の構文で返答してくるやつは、ありとあらゆるもののセンスが致命的にない」と辛口で投稿しました。
具体例も同時にあげており、定時さんの「10連勤つらいなぁ」というつぶやきに対して、会話の相手は「大丈夫、俺は20連勤とかザラにやってたから」と、自身の苦労エピソードを付け加えて返すというものでした。
投稿には「相手を肯定する気持ちより、自分語りをする承認欲求の方が強い」「こういう人とは距離取るようにしてる」「いるいる、話題泥棒とマウント取りたい人」と共感の声が多数。ほかにも、「なんて声を掛けたらいいだろう」「自分も気を付けよう」などさまざまな声があがっています。
こちらのエピソードは、定時さんが実際に経験した出来事だったそう。休日に稼働したり疲労困憊の定時さんに対し、同僚は「大丈夫、俺は20連勤とかザラにやってたから」と返答しました。定時さんは「何が大丈夫なんすかw」と明るく返したつもりでしたが、「イラっとしたのが顔に出てしまっていたのか、相手も『まぁ、ね。うん…』と、ゴニョゴニョっとした感じで会話が終わってしまいました」(定時さん)
「ありとあらゆるもののセンスが致命的にない」と一刀両断した経緯に関しては、「大丈夫+自分や身近な人が味わったもっと大変な経験」の構文を以下のように考察した結果だといいます。
・冗談だとしても、全然おもしろくない
・そもそも、いまいち文章として成り立っていない
・他人がもっと大変な思いをしていたとしても、会話相手が大変であることは変わらない
・こういう人のせいで、SOSを求める声がかき消される
・上記のことを、全部理解していない
という理由から、誠に勝手ではありますが、「ありとあらゆるもののセンスが致命的にない」と思うようになりました。自分が一方的に思っているだけなので、「偏見」であることは自覚しています(定時さん)。
投稿には5.1万ものいいねがつき、大きな反響を呼びました。定時さんは、「同じようにモヤモヤしている人がたくさんいることがわかって、とても嬉しかったです。ただ、『元気づけようと思って言っていたのに』『相手に共感を求めすぎ』というような声も寄せられたので、もっと自分も明るく返答したり、弱音っぽいことを言わないようにしたり、言うとしても相手を選ぶようにしたりしようと反省する機会になりました」と、自戒の念も込めて反響を受け取ったことを語りました。