「これはセクハラじゃないからね」 セクハラに無自覚な人の常套句が話題

中将 タカノリ 中将 タカノリ

「これはセクハラじゃないからね」

セクハラに無自覚な人にありがちなセクハラ発言の常套句がSNS上で大きな注目を集めている。

「昔の上司、『これはセクハラじゃないからね』と前置きしてセクハラ発言をしてきていた。
二度我慢をして、三回目それを使ってきた時に
『"セクハラじゃない"と前置きすればセクハラがセクハラじゃなくなるわけではありません。これで三回目なので申し上げますが』
上司はただ口をパクパクさせていた。」

と自身の体験を紹介したのは会社員のチョコビスケさん(@_Choco__Biscuit)。

チョコビスケさんが言う通り、前置きすれば自らのセクハラがセクハラじゃなくなるなんて都合のいいことはない。今でこそこういった言い回しも含めてセクハラだということは常識になりつつあるが、ほんの一昔前まではこれがまかり通っていたという恐怖。

チョコビスケさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「『あ〜これ今だとセクハラになっちゃうか〜 今厳しいからね〜』分かってんなら黙ってろや」
「丸っと同意です。私も似たような前置きしてきた人に、セクハラかどうかは貴方じゃなくて私が決める事なんですよ。と言って距離を置きました。」
「言い訳してきた時に『じゃあこれは悪口じゃないんですけど~、上司さんってキモいですよねwwほんと4んで欲しいですぅ~ww』って言ったら上司くん烈火の如くキレるんだろうな」

など数々の共感の声が寄せられている。

投稿者さんに聞いた

チョコビスケさんにお話を聞いた。

ーー「これはセクハラじゃないからね」に続いて上司の方は何をしたのですか。

チョコビスケ:1回目、2回目はモロにセクハラな話をされました。内容としては、私の体型についての事です。

ーー上司の印象について。

チョコビスケ:自分は女性にモテると思い込んでいる、見た目も中身も物凄く気持ち悪い人でした。年の頃は今から20数年前の当時で50代位だったと思います。私は20代後半でしたが、恋愛対象にされていたようで本当に気持ち悪かったです。

ーー当時、女性を取り巻く環境は。

チョコビスケ:当時勤めていた会社はIT企業で、それなりに先進性のある企業風土でしたが、まだまだ女性蔑視的な所もチラホラありました。電話に出るのは女性、お茶出しや来客の応対も女性といった具合です。

ある日その上司が詩を書いてきて「若い女性の感性でどう思うか感想を聞かせてくれ」と言われた事があり、その内容にも行動にも絶句したこともありました。今「若い女性の感性で」等と言われる事は滅多にないと思います。女性の意見が貴重という風潮は、それだけ女性の意見が通っていない、ないがしろにされている事をよく現わしているのではないかと思われます。

ーーセクハラにおよぶ男性に共通する傾向はありますか。

チョコビスケ:何か勘違いしている部分が多いのではないかと思われます。自分だけは何を言っても許される、この人は自分の事を好んでいるので怒らない、自分は女性の気持ちがよく分かっている、等々。自分の事を特別視しているのかもしれません。無駄に自己肯定感が異常に高いのではないかと思います。

ーー投稿の反響への感想を。

チョコビスケ:一万以上のいいねをいただき、何の気なしに書いたツイートなのに大変驚きました。引用リツイートやリプには、同じような経験をした方のお話しも多く、どこにでも似たような人はいるんだなと思いました。

◇ ◇

セクハラや性差別を防ぐための法整備は着々と進んでいるが、実社会でそれが徹底されているかというとまだまだなのが実情。もし本稿を読んでいて思い当たりのある方は、くれぐれもご用心されたい。

チョコビスケさん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/_Choco__Biscuit

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