ーー青山で美容師をしていた奥さんは帰郷に反対しなかったんですか?
「むしろ妻は沖縄が好きだったので、『沖縄で子育てがしたい』と賛成してくれました。モデルの仕事も減ってきていましたし、俳優に挑戦してみたんですが、全然向いてませんでした(笑)。モデルは自分の個性をカメラの前で出す仕事ですけど、俳優は別人になりきる仕事なので。潮時かな、と」
沖縄に帰り、2019年から東風平(こちんだ)二販売店など琉球新報の六つの新聞販売店の店主を掛け持ちしています。
ーー住む場所も仕事も変わって、大変だったのでは。
「とにかく仕事を覚えるのに必死で、あまり覚えていません(笑)。東京の時は世田谷区や渋谷区に住んでいて、今住んでいる近辺では午後8時ごろに車も走らなくなる。少し寂しく感じることもありましたけど、子どもが楽しそうにしていて、家族の生活が安定したので良かったです。家族のため、子育てのために沖縄に帰ってきたので」
「車で30分以内のところに透明度の高いビーチがいくつもあって、子どもたちとよく行きます。沖縄県営平和祈念公園もすごく広くて、東京だとお金が取られそうな大きな遊具で遊ばせることができますよ」
ーー新聞販売店主のやりがいは。
「購読者の方に『いつもありがとうね』と言ってもらえるとうれしいですね。こっちに帰ってきて、新聞を読むようになりました。地元の話題や経済ニュースなどを読んで、『こうなってるんだー』と思っています。新聞にはネットに載らない細かなお知らせ、ニュースも載ってますしね」
ーーなぜ琉球新報の配達スタッフ募集ページに、金城さんのキメポーズの写真が載ったのでしょう。
「僕はもっとカジュアルな格好でいこうと思ってたんですけど、琉球新報販売局の担当の方から『モデル風に撮りたい』と言われて・・。でも、新聞配達員募集の広告で、ファッション誌風に撮っても仕方ないじゃないですか。長くモデルをやっていたので、撮影に必要なレフ板とかヘアメイクさんら専門の撮影スタッフがいないのも分かっていたので、『カッコつける必要ある?』『スーツはやめたほうが…』と言ったんですけど、ご要望通りスーツに着替えてこうなりました(笑)」
ーーカッコつけた写真が話題になりました。
「この取材や記事がきっかけで、若い方が配達員に応募してくれたらうれしいですね」
◇ ◇
琉球新報では金城さんをモデルにしたページで、「朝刊を一緒に配達しませんか?」「初心者大歓迎!慣れるまで優しく教えます」「副業、かけもちバイトに」「定年後のお仕事に」「家庭や学校と両立しながら」とさまざまなスタイルで配達スタッフを募集しています。沖縄在住でご興味のある方は応募してみてはいかがでしょうか。
琉球新報配達スタッフ募集
https://ryukyushimpo.jp/information/entry-210158.html
「イケメンすぎる」過去にも話題に…始まりは琉球新報の新年号だった
https://ryukyushimpo.jp/news/p/entry-1768526.html