【夏の夜】朝までエアコンつけっぱなし 電気代は「約23円」 パナソニックが検証

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パナソニック株式会社(東京都港区)は「夏の睡眠時のエアコン利用」に関する実態調査の結果を発表。4人に1人は睡眠時にエアコンを使用していないことが判明しました。最も多い使い方は「オフタイマーを設定して睡眠時から一定の時間使用」でした。

なお、調査にあわせて同社が試験したところ、睡眠時にエアコンを「朝までつけっぱなし」にしたときの電気代は「約23円」であることが分かりました。外気温35℃の時と比較して、外気温30℃の時は消費電力が約半分近くとなるといい、外気温の低い夜間は日中に比べて電気代がかからないそうです。

調査は、全国の20~60代の男女550人(男性289人/女性261人)を対象に、2023年7月にインターネットで実施されました。

調査によると、2023年の夏の睡眠状況について、73%の人が「暑さで寝苦しいことがある」(頻繁にある:16%・時々ある:57%)と回答。さらに、睡眠全体への満足度については、68%の人が「満足していない」(全く満足していない:17%・あまり満足していない:51%)と答えています。

また、「夏の睡眠を妨げる要因」としては、「暑さ」(75%)が最多となったほか、「湿気」(52%)、「ストレス」(27%)などが上位に挙げられました。なお、「暑さ」と回答した割合は2021年が54%、2022年が70%と推移しており、今年はこの3年で最も「暑さ」に悩まされている人が多い夏となっています。

そこで、「今夏の睡眠時のエアコン使用状況」について調査したところ、「オフタイマーを設定して睡眠時から一定の時間使用」(30%)が最も多かった一方で、4人に1人が「使用していない」(26%)と回答。

また、「一晩中つけっぱなしにしない」と答えた395人に対して、その理由を教えてもらったところ、「電気代がかかるから」(34%)が最多の結果となりました。

この結果について、パナソニック・エアーマイスター兼睡眠改善インストラクターの福田風子さんは、「快眠のためには、冷えすぎない温度で朝までつけっぱなしがおすすめです」と述べています。

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電気代が気になるという人が多い結果を受けて、同社では夏の夜間にエアコンを「朝までつけっぱなし」にしたときの消費電力量を検証しています。

その結果、20時以降に冷房をつけているエアコンのデータから、1時間当たりの消費電力(冷房時)を算出したところ、平均92Wで、8時間使用した場合は「約23円」となりました(電気料金目安単価31円/kWh、エオリア PXシリーズ夜間冷房ログデータより)。

また、同社試験(※1)において、同じエアコンの設定でも外気温35℃に比べ、外気温30℃の場合には消費電力が52%ほどと、約半分近くとなることが分かり、外気温の低い夜間は日中に比べて電気代がかからないことが判明しました。エアコンは外気温と設定温度の差が大きいほど、消費電力量が多くなるため、数字は機器や環境により異なるものの、少なくとも夜間は昼間よりは電気代はかからないそうです。

さらに、同社試験(※2)において「3時間の切タイマー運転」と「つけっぱなし運転」を比べたところ、「つけっぱなし運転」は夜中に目が覚めてしまう回数とその時間が少ないことが分かりました。

※1:同社測定基準による。CS-X403D2、当社環境試験室(14畳)外気温35℃時の平均消費電力302Wと外気温30℃時の平均消費電力157Wとの比較。

※2:2021年8月、和洋女子大学の水野一枝准教授と同社との共同研究において実施、対象者:健康な一般男女20人(年代20~50)、条件:快眠環境運転/一定温度で連続運転/3時間で切タイマーを設定し、それぞれの条件間における生理/心理指標の有意差検定を実施。

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