ベンチャーサポート不動産株式会社(東京都中央区)は、このほど「実家の相続」に関する実態調査の結果を公表しました。同調査によると、マイホームを購入する際、「将来実家をどうするか全く考えていなかった」と答えた人は4割強でした。また、両親が亡くなった後に「実家を売却」する意向の人は約2割であることも分かったそうです。
調査は、南関東(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)に持ち家(戸建て・マンション)を所有しており、実家も南関東にある40~50代の男女521人および実家は南関東以外にある40~50代の男女513人を対象として、2023年4月にインターネットで実施されました。
まず、「マイホームを購入する際、将来的に実家をどのようにする予定でしたか」と聞いたところ、南関東に実家がある人では、「どうするか全く考えていなかった(44.5%)、「実家は売却する予定」(23.0%)、「そのままにする予定」(12.7%)などが上位に挙げられました。
一方、南関東以外に実家がある人でも、「どうするか全く考えていなかった」(47.0%)が最多となったほか、「自分以外の家族が住む予定」(19.9%)、「実家は売却する予定」(17.7%)などが挙げられ、いずれも将来実家を「どうするか全く考えていなかった」と回答した人が最も多くなっています。
さらに、「両親が亡くなった後の実家」についても同様に聞いたところ、南関東に実家がある人/南関東以外に実家がある人いずれも、「どうするか全く考えていない」(40.1%/44.3%)がマイホーム購入時と同じく最多に。
そのほかの回答をみると、南関東に実家がある人では「売却する」(22.1%)、「自分たちが住む」(12.1%)、南関東以外に実家がある人では「自分以外の家族が住む」(21.6%)、「売却する」(20.3%)という回答が多くなっていました。
「両親が亡くなった後、実家はそのままにする」と回答した人にその理由を教えてもらったところ、南関東に実家がある人(44人)では「実家に思い入れがあり、売却や賃貸に出したくない」と答えた人が45.5%で最多となったのに対して、南関東以外に実家がある人(20人)では20.0%に留まり、地域差が顕著に表れる結果となっています。ちなみに、南関東以外に実家がある人の最多回答は、「将来、親族が住む可能性があるから(55.0%)でした。
他方、「両親が亡くなった後、実家は売却する・賃貸に出す」と回答した人(南関東:130人・南関東以外:120人)に、その理由を教えてもらったところ、どちらも「住む予定の家族がいないから」(南関東:47.7%・南関東以外:64.2%)が最多となりました。
また、「現時点で実家がいくらで売れるか、または賃貸できるか把握していますか」と聞いたところ、「把握している」と答えた割合は、南関東に実家がある人が28.5%であったのに対して、南関東以外に実家がある人では15.0%と、南関東に実家がある人のほうが高い結果となりました。
さらに、「想定よりも大幅に売却価格または賃料が低い場合、売却または賃貸を検討し直す可能性はありますか」という質問には、南関東に実家がある人は50.0%が、南関東以外に実家がある人は38.3%が「検討し直す可能性がある」と回答しています。
京都市では空き家の売却などを促進し、若者や子育て世帯などへの住宅供給を増やすため、全国の自治体で初めて「空き家税」が導入されることが決まりました。
そこで、「今後、全国的に『空き家税』が導入された場合、実家を売却しますか」と聞いたところ、「売却する」と答えた割合は、南関東に実家がある人は43.0%、南関東以外に実家がある人は47.8%となりました。
なお、「両親が亡くなった後、実家を売却する」という人は2割であったことから、全国的に「空き家税」が導入された場合、約2倍となる半数近くの人が「売却」の意向を持っていることがうかがえました。