「建設業を支えてきたコレ何か知ってる?」穴が空いた薄いステンレス板に反響 「なつかしい!」「現役っすよ〜」

太田 浩子 太田 浩子

「90年代中盤くらいまで建設業を支えてきた これ何か知ってる?🤭🤭」

こんなコメントとともに、「みゃー@町の電気屋(@mya_dagane)」さん自身が、現在も使っている穴があいた薄いステンレスの板の写真をツイッターに投稿しました。

 「何だこれ!! どうやって使うんです!?」という人に、「手書きの図面の消したい部分に当てて消しゴムで消す。線だったりシンボルだったりなので形もさまざま🤭」と返信していたみゃーさん。

 この板は「字消し板」と言われるもので、サイズは名刺大。さまざまな形の穴があいていて、設計図面などの消したい部分にあう穴を選んで上に置いて消すと、残したい箇所まで消してしまわないですむ道具です。

 みゃーさんが、「90年代中盤くらいまで建設業を支えてきた」としたのは、その頃までは建設関係の図面が手書きだったから、字消し板が大活躍だったのです。現在は、CAD(コンピューターによる図面作成ソフト)が利用されるようになって、線を消す場合もコンピューター上で消せるようになりました。みゃーさんは「肌感覚では96年くらいに会社から1人1台PCが配られて一気にCADの時代になった感覚」としています。

「なつかしい! 電消しとの組み合わせで最強!!」
「CADより、この時代の方が作図に集中できました。青焼きは、見なくなりました。」
「CADを使う前まではドラフターに常備してあったのが懐かしいです」
「懐かしいー高校で建築科に入って製図で使ってたやつだぁ」
「新品は持ち上げにくいので角を折るのです」

 などと、まさに懐かしいと感じたというコメントが寄せられ、みゃーさんは「特に『昔お父さんが家で使ってた』ってリプがあり、子が昔の父親を思い出すきっかけになってたら嬉しいです」と話しています。また、みゃーさん同様に現役で使っているという人も、多数見受けられました。

「建築士の国家試験は、今もおそらく、手書きですから😆😆無くならないですね。」
「うちの社長は(CADも使いますが)、今も丸型テンプレート定規と一緒に、活用しています。」
「現役機械科高専生です!製図の授業でお世話になりまくってます!w」

 さらに、建設関係だけではなく、さまざまな職種の人が利用する道具だったことも判明。

「80年代、金型設計していた元相方が使ってた 金属加工も半導体業界も支えていたよ」
「あー、これね。アパレルでも、手書きのパターンナーは使うんですよ。今やCADですが。」
「ちょー懐かしい✨前職が土木図面のトレーサーでしたので必需品でした😊」
「アニメーターも使ってる」
「製造業も支えて貰ってました😇」
「機械屋だったけど学生時代から使ってたよ。今も引き出しの奥の方に眠ってる。」
「懐かしい〜! 大学で土器とか石器の図を描く時に使ってました。」

 字消し板を今は使っていなくても、捨てずに持っているというコメントが多く、道具以上に思い出や愛着がみなさんあるようです。

 みゃーさんは、「手書き図面用具の中に常備してまして、字消し板を使うたびに現場監督時代の若い頃、夜中までドラフター図面書いてたこと思い出します。CAD主流になった今、この字消し板知ってる人も減ったかな?昔を思い出す人いるかな?と思ってのツイートでした」と話しています。

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