「昔の『たべっ子どうぶつ』のパッケージにいた、耳がモコモコした謎の動物。ガチャガチャになったのでついに謎が解けるかと思ったら、表記が衝撃的でした」
このようにツイートされたのは、『花さか天使テンテンくん』などの作品で知られる漫画家の小栗かずまたさん(@kazumata_oguri)。
「たべっ子どうぶつ」は、株式会社ギンビスが販売するビスケット菓子です。同社のロングセラー商品であり、たくさんの可愛い動物たちの絵が描かれているパッケージが印象的です。小さい頃からスーパーなどで見てきたという方も多いのではないでしょうか。
そんな動物たちのなかに、耳が青色のモコモコで覆われた動物が。小栗さんはその動物が一体何なのか、ずっと分からなかったといいます。しかしこの度、そんなたべっ子どうぶつの「復刻版フィギュア」が、ガチャガチャ(カプセルトイ)で販売。例の動物もラインアップに含まれています。
これで謎の動物の正体が分かる…!そう思った小栗さん。実際に買ってみたガチャガチャに入っていた解説の紙を見てみると、こう書かれていました。
「正体不明のどうぶつ」
なんと、“正体不明”とのこと…。
衝撃の事実を知った小栗さん。このことをTwitterで紹介したところ、リプ欄も驚きの声で溢れかえりました。
「メーカーの人も分からない動物…」
「ネーミングがそのまんまとは(;´∀`)」
「『どうぶつ』であることだけは間違いないというだけでも前進」
「ずっと、耳にアフロつけた犬だと思ってました」
ちなみに、小栗さんはそのフィギュアの後ろ側も公開。なんと緑色のしっぽが生えています。
「なんだこのシッポ!?」
と余計に深まる謎に、小栗さんは「ギンビスさんの『本当にいる動物ばかりだと思うなよ』という、子供への挑戦状だったのだろうか?」とも感じたそうです。
たしかに、本物の動物をモデルにしたキャラクターたちが登場するなか、1匹だけこのような不思議な外見の動物が存在していることには、もしかすると何か制作者の意図があるのでは――などと考えたくなってしまいますね。
なお、たべっ子どうぶつのキャラクターたちは、これまでにもグッズ化されています。この「正体不明のどうぶつ」がお菓子のパッケージに描かれていたのは1993年までではありましたが、関連グッズのラインアップには度々選ばれており、未だに人気が衰えていないことを感じさせられます。
実際、リプ欄のなかには「その子のぬいぐるみがうちにいます」というコメントも。ただ、その商品のなかでの表記は「正体不明のどうぶつ」ではなく、「あおみみ」だったとのことです。
「ギンビスさんの、子供への挑戦状だったのだろうか?」
小栗さんに聞きました。
――たべっ子どうぶつのガチャガチャをされた経緯は?
小栗さん:たべっ子どうぶつのシリーズのガチャガチャは、フィギュアの可愛さに魅せられ、娘と以前からよくやっていました。実は今回のフィギュアは、僕ではなく娘が外出先でガチャガチャを見つけて、やって当てたものを僕に渡してくれました。
――娘さんが当てたものだったのですね。ちなみに、こちら「正体不明のどうぶつ」のフィギュアは一発で当てられたのですか?
小栗さん:4回ほどやって、2回目で当てたみたいです。
――何度か挑戦されたのですね。これが「正体不明」と分かった時の感想は?
小栗さん:昔から商品のパッケージを見て、何となく「パッケージに一匹だけ変な動物がいるな」と思っていました。そして娘から渡されたフィギュアを見て、「アイツだ!」と思い、「ついにアイツが何者かわかる!」と興奮して付属の解説書を見ました。『正体不明の動物』と書いてあるのを見て、衝撃的すぎて「えっ?」と固まり、その後爆笑しました。
――ツイートでは他のどうぶつのフィギュアも多数公開されています。お気に入りのものはありますか?
小栗さん:ネコが個性的なデザインで好きです。
◇ ◇
ご自身も子供の頃たべっ子どうぶつが大好きで、おやつによく食べていたという小栗さん。最近は、娘さんと一緒に食べるようになったといいます。一緒に食べている時に、娘さんが「これ何の動物?」と聞いてくることもあり、その時は一緒に考えたりもするそうです。
「美味しい上に勉強にもなる、親子で食べるのに最高のお菓子です」(小栗さん)
そのように話す小栗さん。現在、集英社の児童漫画誌「最強ジャンプ」にて、『アンラッキー不幸田先生』を連載中。どんなに不運な目にあってもポジティブで、不運がたまると逆転して超幸運にもなる不幸田先生。笑えて元気が出る漫画とのことです。コミックスも第1巻が発売中です。
■小栗かずまたさんのTwitterはこちら
→https://twitter.com/kazumata_oguri
■『アンラッキー不幸田先生』(第1巻)はこちら
→https://www.amazon.co.jp/dp/408883335X