みなさんは「スキルシェア・サービス」というサービスを知っていますか。同サービスは、個人が持っているスキルや資格などをインターネットで「シェア」し、スキルを提供しあうことで報酬のやり取りが行えるサービスです。この「スキルシェア・サービス」に関する調査を実施したところ、約8割の人が「スキルシェア・サービスを使って満足」と回答していたそうです。
株式会社greeden（大阪市北区）が、同サービスを使ったことがある全国の20～60代男女1002人を対象として、2023年5月にインターネットで実施した調査です。回答者の77.5％の人が「資格（技能検定を含む国家資格、公的資格、民間資格など）を保有」しており、具体的には「保育士、セラピスト」（30代女性）、「野菜ソムリエ」（40代男性）、「簿記、医療事務」（50代女性）、「不動産コンサルティング、ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引主任者」（60代男性）などが挙げられていました。
全回答者に対して、「スキルシェア・サービスは、提供する側と提供される側のどちらの用途で利用しましたか」と聞いたところ、「提供する側として利用した」人は43.8％、「提供される側として利用した」人は43.3％となりました。ちなみに、「どちら側でも利用した」と答えた人も1割強（12.9％）いました。
「スキルや資格、趣味を提供した」と答えた人からは、「店頭に置く広告の作成で、イラストを描いた」（30代女性）、「美容師向けの世界大会コンテストで勝利するためのコーチングを行った」（40代男性）、「小論文の添削指導」（60代男性）、「幼稚園で障害者のバリアフリーについて体験授業を行なった」（60代女性）など、これまでの経験を活かしたという声が集まりました。
他方、「提供される側として利用した」と答えた人からは、「釣具の漆装飾方法やルアーの作り方を教えてもらった」（30代男性）、「保育園でシャボン玉アーティストにきてもらって子どもたちに遊びを提供してもらった」（30代女性）、「両親の結婚記念に出張サービスで料理を頼んだ」（30代女性）、「膨大なデータを加工してわかりやすく分析してもらった」（40代男性）といった声が寄せられ、自身では対応できない作業やサービスを利用している様子がうかがえます。
なお、「スキルシェア・サービスを使った感想」については、83.2％の人が「満足」（とても満足：23.1％・ある程度満足：60.1％）と回答したそうです。
