2年で3度飼い主が変わった柴犬 「布団の端っこ」で寝る理由とは?「家族への愛」にあふれた姿に感動の声

はやかわ かな はやかわ かな

自己主張するのは「散歩」

ーーお布団の端っこで寝ている姿からも、テツくんの優しさが伝わってきますね。

「いつもいい子でわがままを言わないテツですが、散歩の時だけは自己主張をしてきます。絶対に今日はこっちの道を行く、と決めたら足を踏ん張って譲らない(笑)。時に座り込み、休憩をしながらゆっくりと景色を見て、幸せそうに微笑みます。その顔を見ていると私も幸せな気分になるので、リードを引っ張れなくなってしまい、1時間はあっという間に過ぎてしまいます」

ーーご家族にとってテツくんはどんな存在ですか? 

「何回も飼い主が代わったこともあり、お迎え直後は震えていたり、不安そうな顔をしている時もありましたが、当初から無駄吠えもなく、トイレトレーニングもおすわりもできていて、仲良くなるのに時間はかかりませんでした。お世話をしながら、たくさんのことをテツに教わった気がします。いつも無償の愛を注いでくれて、最高の笑顔で疲れを癒やしてくれるかけがえのない存在です。毎日テツに支えてもらい、救われていますし、出逢えたことを心から感謝しています」

◇ ◇

もともと群れを作って生きてきた「犬」にとって、私たちが想像する以上に「家族」は大切な存在です。今のご家族に出会うまで、「家族」が安定しない不安な中で生きてきたテツくん。愛犬の心の痛みが想像できるからこそ、「人間の身勝手な都合で動物の純粋な気持ちを裏切らないで欲しい」と、テツの部屋さんは語ります。

「雨の日の散歩、物を壊される、エサ代や病院代もかかりますし、自分の体調が悪くてもお世話をしなければいけない。動物を飼うのはいいことばかりじゃないです。動物を飼うなら必ず、『絶対にどんなことがあってもこの子を幸せにする』という決意のもとで飼って欲しいです。引っ越すから、思ったより手がかかるから、噛むから、吠えるから……といった、人間の勝手な都合で簡単に見捨てないでもらいたいです。

動物にも心があります。純粋な動物たちは捨てられてもなお、飼い主が迎えに来てくれると信じて、ずっと待ち続けています。犬の命は人間の命よりもはるかに短いです。その短い一生の中で、どれだけ安心して幸せに毎日を過ごせるかが大切なんじゃないかと、私は思っています。すべての動物達が安心して幸せに暮らせる……そんな世の中になって欲しいです」(テツの部屋さん)

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