外飼いされていた猫が増えていき…
音(おと)ちゃん(4歳2カ月・メス)と、音々(ねね)ちゃん(2歳10カ月・メス)は、母猫とその娘猫。木更津の方の民家で外飼いされていたのだが、音ちゃんが子猫を5匹産み、飼い切れなくなって保健所に連絡したという。しかし、普段から音ちゃんと触れ合っていた近所の人がそのことを知り、千葉市の保護団体に連絡して保護された。
千葉県在住の広瀬さんは、子どもたちが独立して家を離れて寂しくなったのと、子どものころに猫を飼っていたこともあって、そろそろ猫を飼おうと考えていた。そして、2020年10月にシェルターに行ってみた。
「1匹だと留守番するときに寂しいかなと思い、初めから2匹引き取るつもりで見学に行きました。その時、ちょうど親子2匹でいるのを見て、すぐに『うちの子になる?』と声をかけました。他の子猫4匹は、既にそれぞれ引き取られていました」
マッサージ店の看板猫に
保護団体のスタッフから、「数日間はケージに入れたままにしてください」と言われたが、親子とも人慣れしていたので、迎えた日からリビングで解放した。
「最初の1時間くらいはソファーの下に隠れていましたが、ちゅ〜るをあげたらすぐに出てきて、そのまま隠れることもなくソファーの上などでくつろいでいました」
名前は、音楽つながりで決めたという。
音ちゃんはものすごく人懐っこく、知らない人が来てもすぐにスリスリする。今は、毎週月曜日に広瀬さんが運営しているマッサージ店「ほぐし処 癒し日和」でマッサージ中のお客様の足の上にのり、そのまま寝て心の癒しを提供してもらっているそうだ。
音々ちゃんは、ちょと人見知りでびびり屋さん。音ちゃんと同じく、マッサージ店に月曜日だけ一緒に出勤する。最初の半年くらいは怖がってバックルームから出てこなかったが、今は1匹でも、お客様の足にのって寝ることが多くなった。
「音と音々を迎えて、毎日とても幸せな時間をもらっています。お世話することも楽しいです」