イノベーションシステム株式会社(東京都千代田区)が運営する『ひまわり教育研究センター』は、偏差値60以上の中学校に通う子どもと、それ以外に中学校に通う子どもについて「幼児期(3〜6歳)の生活や教育」について比較調査を行いました。
調査は、偏差値60以上の中学校に通う子どもがいる母親100人と、それ以外の中学校に通う子どもがいる母親100人を対象に、2023年4月に行われました。
まず、「子どもが幼少期の頃、子育ての中で大切にしていたこと」について聞いたところ、偏差値60以上の中学校に通う子どもの母親は「食事」(63%)が最も多く、次いで「睡眠」(55%)、「運動」(20%)と回答。また、偏差値60以上ではない中学校に通う子どもの母親も、「食事」(65%)、「睡眠」(59%)が上位となりました。
続いて、「幼児期の頃の子どもは夜何時頃に就寝していましたか」と聞いたところ、偏差値60以上の中学校に子どもの母親の回答は、「21時」(25%)が最も多く、次いで「20時半」(20%)、「21時半」(16%)と続く結果に。全体の75%が21時までに就寝していることが分かりました。
また、偏差値60以上ではない中学校に通う子どもの母親も、「21時」(33%)が最も多く、次いで「20時」(18%)、「20時半」(15%)と回答していました。
なお、「子どもが幼児期の頃の睡眠時間」については、偏差値60以上の中学校に通う子どもの母親の回答では「9時間程度」(26%)が最多となったほか、「10時間程度」(21%)、「9時間半」(16%)などが挙げられました。また、9時間に満たない子どもが約3割いることが明らかとなりました。
一方、偏差値60以上ではない中学校に通う子どもの母親の回答は「10時間程度」(40%)が最多に。以下、「9時間程度」(20%)、「8時間程度」(14%)が続き、9時間に満たない子どもについては20%でした。
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調査結果を踏まえて同センターでは、「偏差値60以上の中学校に通う生徒の方が幼児期の睡眠時間が短い傾向にあることがわかりました」と説明。その一方で、「偏差値60以上の中学校にいくには幼児期の睡眠時間が短くてもよいと判断するのは早計です。幼児の発育過程において良質で十分な睡眠は必須です。十分な睡眠が取れているか保護者が気を配る必要があると思われます」と述べています。