そこが落ち着くの?『くまのプーさん』のティガーのお家の中にこもったままのミックス犬 半年後、ついにお散歩デビュー!

松田 義人 松田 義人

東京・足立にある保護犬カフェ・PETS(以下、PETS)では、さまざまなバックボーンを持つ大・中・小の犬たちが常時一緒に生活しています。明るく優しいスタッフの思いが反映してか、性格の違いはあれど、皆一様に明るく楽しそうに暮らしています。

その中で『くまのプーさん』に出てくるティガーのお家の中にこもったままで、仲間や人間との接触を拒み続ける犬がいます。推定5〜8歳ほどの小型ミックス犬のけんごくん(オス)です。

「自分ダメなんです。大勢で過ごすのが」

けんごくんがPETSに保護されたのは昨年10月のこと。多頭飼育現場からの引き出しで、他の複数の犬と一緒に保護されました。

この際に保護した他の犬たちは、PETSにいる先住犬やスタッフとすぐに打ち解けましたが、けんごくんだけは「自分ダメなんです。大勢で過ごすのが」と言わんばかりの様子で、ずっとティガーのお家の中にひきこもったまま。外から体を触ろうとすれば、さらに奥へと隠れてしまいます。そんなけんごくんに対し、スタッフは無理をさせないよう、あくまでもけんごくんのペースを優先させてあげようと、見守り続けていますが、そんなけんごくんが唯一、ティガーのお家から出てくる時間があります。それはご飯。

どうも食欲は旺盛のようで、ご飯の時間になると、急に態度を変えて出てきて甘えてくるそうです。「別の犬なんじゃないか」と思うほどの変貌ぶりですが、そんな素直な様子がまたかわいいのです。

ご飯の時間でようやくけんごくんの顔を確認できますが、これが超イケメン。こもり続けるワンコとは思えぬほど、凛々しいルックスなのです。

この点もまた多くの人がけんごくんに感じる「ギャップ萌え」。誰もの心をつかんで離さないのもまたけんごくんなのでした。

散歩中、お日様を浴びて笑顔を見せてくれるようになった!

今日もこもり続けるけんごくんですが、スタッフは意を決してこの春からけんごくんに散歩と人馴れトレーニングをするようにしました。

当初のけんごくんは散歩に積極的ではなく、スタッフが体にハーネスをつけようとすると、PETSの代表の顔をジッと見続けました。それが「助けてくれ」という意味なのか、「僕、ハーネス付けられてるんですけど、大丈夫ですかね」という意味なのかは、よくわからなかったと言います。

それほどに感情が見えにくいのもまたけんごくんなのですが、しかし、最近では散歩の楽しさを少しずつ感じているのか、お日様を浴びて笑顔を見せてくれるようにもなりました。

けんごくんの笑顔を見て小躍りしたくなるほど嬉しく思うスタッフでしたが、しかし、PETSに戻ると、けんごくんはまたそそくさとティガーのお家へ……。

なかなかシャイなけんごくんですが、体は健康体そのものです。人間に馴れさえすれば、きっと本来の性格や自分がやりたいことをいっぱい表現してくれるはずだとスタッフは信じています。

そして、けんごくんの里親希望者さんも募集しています。けんごくんのこんな性格を理解し、迎え入れたいと思う方はぜひ一度PETSに問い合わせてみてください。けんごくんがあなたとの出会いを待っているかもしれませんよ。

保護犬カフェ・PETS
https://ameblo.jp/pets-adachi203/

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