汚れた毛並み、悪臭がしたポメラニアン 最初はおびえた目だったね レスキュースタッフに愛され第2の犬生はすぐそこ

松田 義人 松田 義人

福岡を拠点に主に九州エリアの、殺処分寸前のワンコ・ニャンコを保護し、新しい里親さんへと繋げる活動をする、ボランティアチーム・わんにゃんレスキューはぴねす(以下、はぴねす)。

今年3月、同団体に長崎からやってきた1頭がいました。推定3歳くらいのポメラニアンのメスのワンコです。

ボロボロに汚れ、その体から異臭を放っていた 

ポメラニアンは細くてふわふわの美しい毛並みが特徴です。しかし、保護当時、毛はボロボロに汚れ、ところどころ固まっており、一見ではその犬種を判断することさえ難しい状態でした。さらに異臭を放っており、元いた環境では明らかに適切なケアをされていなかったことがうかがえました。

はぴねすに来た当初、「私どこに連れて来られたの?」「これからどうなっちゃうの?」と言わんばかりにかなり怯えていましたが、スタッフはすぐに、知り合いのサロンで念入りにシャンプーをしてきれいにしてあげることにしました。

すると、「別のワンコ」かと見違えるほどに綺麗になり、そしてあれだけ怯えていた表情が少し柔らかくなったようにも感じられました。

そして、そのふわふわの毛並みから、「ふわちゃん」と名付け、スタッフ、そして他のワンコたちと一緒に過ごすことになりました。

ふわちゃんは遊ぶのが大好きな元気なワンコだった

シャンプーしてからすぐ、ふわちゃんは全ての医療検査と避妊手術、そしてマイクロチップ挿入、ワクチン接種、歯のケアも終えました。

当初は怯えるばかりで、本来の性格や嗜好が見えてこないふわちゃんでしたが、スタッフの家で過ごすうちに、次第に表情や行動がうかがえるようになりました。そしてどんどん明るくなってきました。

遊ぶのが大好きで少々おてんば。家中を走り回り、フードのお皿をひっくり返して、そのご飯をまた食べます。「ご飯を食べてるな」と思えばまた遊び始めたりと、とにかく明るく元気なワンコです。

スタッフの優しいケアはもちろん、他のワンコがいることもふわちゃんが心を開いてくれたのだと思いますが、スタッフはここで一言。「ふわちゃん頼む。『食べる』か『遊ぶ』かどっちかにしてくれ(笑)」。

ふわちゃんの幸せな第2の犬生の始まりは目前!

ふわちゃんのクセは少々おてんばなところと、「ひとりぼっちになると、寂しくて鳴いてしまう」ところくらいで、これ以外はいたって健康で明るいワンコでした。この性格の良さ、そしてスタッフの愛情とケアによって、保護から数週間で里親希望者さんが現れました。そして、その方のお家で「試しに一緒に暮らしてみる」トライアルも実施することになりました。

あれだけボロボロで、怯えるような目で人間を見ていたふわちゃん。保護以前にどれだけ辛い思いをしてきたかは計り知れませんが、幸せな第2の犬生はもう目前です。ふわちゃん、新しいお家では絶対に幸せになってね!

 わんにゃんレスキューはぴねす
http://happines-rescue.com/

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