出張中に発見した「野良猫」2匹、保護すべき?葛藤の末に約1100kmを何度も往復 支え合い生きてきた猫たちが幸せをつかむまで

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

支え合って生きて来た2匹を一緒に家族に

ーーその後、野良猫時代を支え合った2匹を一緒にお迎えして下さる方を、根気よく探されたそうですね。

「やはり『2匹一緒』というのがネックになりました。1匹ならばという方は何人かいらしたのですが、2匹を絶対に離れ離れにしないと決めていました。おかげでなかなか家族が見つかりませんでしたが、その時間を使って、警戒心の強かった黒猫のまなぶの人慣れ訓練を続けました。おかげで、今ではお腹を見せてゴロゴロ鳴いてくれるようになりました。そんな時、保護当初から2匹を応援してくださっていた方が、まなぶとまほろを一緒に家族に、と譲渡会で声をかけてくださいました」

実は「2匹一緒」は飼い主にもメリットが

ーーこれからも2匹は一緒に暮らせるんですね。

「7月9日からトライアルがスタートします。正直、寂しい気持ちはあります。家にいる他の保護猫たちもきっと寂しがると思いますが、2匹が幸せになれるなら、笑顔で送り出したいです。正直、同時に2匹もお迎えするのはハードルが高いと思います。特に初めて猫を飼う方なら尚更ですよね。でも実は、仲良しの2匹を同時に迎えた方が、互いに遊んだりお留守番も寂しくなかったりと、猫の精神面でのメリットが大きいんです。

先住猫がいる場合だと相性の不安があると思います。そういう場合も、仲良しの2匹を同時に迎える方が上手くいくことが多いです。もちろん1匹で可愛がられて生きていきたい子もいると思いますが、友達やライバルが出来ることで、毎日にハリが出て、病気や認知症になりにくくなるように思いますし、猫たちが寄り添って眠る姿が見れる楽しみもあります。たくさんの良さがある”2匹一緒に迎える”という選択も、ぜひ検討してみて頂けたらと思います」

◇ ◇

仕事中や外出時に猫や犬を捕獲・保護することは、雨と雪さんのように、地域のボランティアさんたちとのネットワークがなければかなり難しいかもしれません。しかし、すぐに行動は出来なくても、TNR活動への理解や協力、保護団体への寄付、譲渡会への参加などを通して、保護が必要な猫や犬たちを救うために出来ることはたくさんあります。

■雨と雪さんのTwitterアカウント

■雨と雪さんも参加する猫ボランティア団体「猫にゃんネットワーク府中

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