入社1年目、ミス多発で怒られまくる日々→先輩のアドバイスが話題 社長になった今でも「続けています」

金井 かおる 金井 かおる

 ある会社の社長が自身のツイッターでつぶやいた、社会人1年目の頃の思い出話がネット上で話題を呼んでいます。仕事上のケアレスミスに悩む人たちから「今すぐ参考にしたい」と好評です。

ケアレスミス多発、怒られまくる毎日

 投稿したのは、経営コンサルティング事業などを行う株式会社Wonder Camel(本社、東京都港区)代表取締役社長の和田淳史さん。

 新卒1年目の頃の和田さんは、書類や資料の作成時に「ケアレスミスが多すぎて怒られまくっていた」そうです。自分でもどうしたらいいか分からず、思い切って先輩たちに相談しました。「どうやったらミスを減らすことができますか」

 すると先輩たちは快く、いくつかのアドバイスをくれました。

 「資料提出前にトイレに行ったり10分仮眠したりして、気持ちを新しくしてから最終確認すると別観点からのミスに気づきやすくなる」

 「僕は気軽に話せる同僚や先輩に”この資料どうですか?”と見せて自分では気づかないミスを潰した」など。

 和田さんは「先輩方も同じ悩みを持ち、工夫しながら生き延びてきたのだなあ」と気が楽になり、「助言を参考にしながら仕事をしていたら、自然とミスが減りました」。

ネット上では同じ悩みを抱える人も

 一連の投稿を読んだユーザーからは「有効すぎるアドバイス」「これめっちゃわかる」「視点をリセットしてチェックはいいですね」「印刷して、文字を追って、音読もいい」「私も一晩寝かせます」「気分転換大事」「ステキな先輩ですね」などの感想が寄せられています。

 まさに今、同じ悩みを抱えていたという人も多く、「1年目で悩んでいました。参考にさせていただきます」「テレワークで1人の時間が長く、ミスが増えて困ってました。さっそく試してみます」といった感謝の声も。中には「去年辞めた新人に伝えたかった…」「40代の同僚に聞かせてやりたい」といった複雑な思いを抱く人も。

 今回、ツイッターに投稿したきっかけは、「社員とのやり取りで『ケアレスミスが多いけどどうしたらいいんでしょうか』という相談を受け、自分はこういうことやったよと会話する中で、そう言えば自分も昔、先輩に相談したなあと思い出し、投稿に至りました」。

 思いがけず大きな反響があり、「結構みなさんいろいろな方法を試されているなあと思い、どの業界でも同じなんだなと思いました。反応の中で『確かに!』と思ったのは、印刷して最終チェックをするという方法です。これは自分もやっていたし、スクリーンで確認するよりもなぜかミスに気付きやすいというのはあるなと思います」。

 「結局、人は何か物事に集中すると、それ以外のことはおろそかになってしまいます。コンテンツの中身に集中して作業していると、体裁など他の観点に目が行かなくなるということだと思います。それを何かしらの方法でリフレッシュすることで、体裁部分も含め、フラットに見ることができるということなのだと思っています」(和田さん)

 和田さんは、起業して会社の代表になった今でも、大事な資料を作るときは先輩たちに教えてもらったアドバイスを守り続けているそうです。

 ▽和田淳史さんツイッターアカウント(@atrzdflw

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