季節ごとにファッションは変わるもの。夏のオシャレを楽しんでいる人もいるでしょう。しかし、そのオシャレを「露出しすぎ」と口出しされ、嫌な気分になってしまうケースも。それだけではなく、世の中には無断で人の外見に点数をつける失礼なおじさんがいるようです…。
もしかして…今のは私たちのこと?
K子さん(埼玉県在住、20代、大学生)が妹(10代、高校生)と池袋へ買い物に出かけた日、歩いていると突然見ず知らずのおじさんから「75点」「64点」とすれ違いざまに言われました。思わず振り向いてしまうK子さん。おじさんは背を向け歩き続け、どんどん遠ざかっていきます。
「もしかして…私たちあのおじさんに点数つけられた?」とK子さんが聞くと、妹が憤慨した様子で頷きました。「見た目の点数ってことかな?失礼すぎる!」と怒る妹。K子さんもじわじわと怒りが込み上げてきました。その後も買い物は続けましたが、K子さんも妹も怒りが収まらず、楽しい時間が台なしです。
唐突に「オムツ取れたか?」
子育て中のT美さん(長野県在住、30代、主婦)も、娘(2歳)と散歩中に失礼なおじさんに遭遇しました。信号待ちをしていると、自転車に乗ったおじさんがT美さんの横に止まります。そして、唐突に「オムツ取れたか?」と聞いてきたのです。
思わず面食らうT美さん。「まだですが…」と答えると「俺の孫はもう取れてるぞ」とおじさんは自慢げな表情です。T美さんは「そうですか」としか答えようがなく困っていると、ようやく信号が青に変わります。すると、おじさんは「じゃあな」と自転車をこいで颯爽と去っていきました。実は、娘のトイレトレーニングを失敗してお休み中だったT美さんは、おじさんの発言にイライラ。心の中で「余計なお世話!」と叫ぶのでした。
「仕事もうまくいかないよ」とダメ出し
職場の飲み会でも失礼おじさんは出現します。U菜さん(東京都在住、20代、会社員)は会社の歓送迎会でたまたま課長(40代)の隣の席になりました。最初は同じテーブルの人全員と楽しく話していたのですが、途中でゴルフの話題が出ると張り切り出す課長。ゴルフの楽しさを語り、U菜さんにもゴルフを勧めてきました。
「ゴルフはお金がかかるし、私は運動神経が悪いので…」とU菜さんが断ると「そんな消極的じゃダメだよ。仕事もうまくいかないよ」とダメ出しが始まります。さらに、お金の節約や中古ゴルフショップで掘り出し物の探し方などの解説が止まりません。U菜さんは愛想笑いをして聞き流しましたが、後半は課長のゴルフ話ばかり。他のメンバーも諦めた様子です。U菜さんにとってはつまらない飲み会になってしまいました。
悪気はないかもしれないけれど…
巷に現れる失礼なおじさんたちですが、実は悪気はないのかもしれません。点数おじさんは心の声が外に出てしまっただけ、育児おじさんは世間話をしたかっただけ、解説おじさんに至っては「親切をしている」という認識の可能性もあります。それでも、やられた方にとっては迷惑極まりないですよね。残った不快感を消化するのに苦労するでしょう。
今回紹介したエピソード以外にも「失礼なおじさんに遭遇した!」という話は、とくに女性の間でよく耳に入ってくるものです。そこで、みなさまからの体験談をいくつか紹介します。
▽30代女性
スーパーのお惣菜コーナーで大容量パックのチキンカツを買おうとしていたら「そんなに食べられるの?」と背後で見ていたおじさんに言われました。家族の分なんだけどと思いました。食べたかったんだろうな。
▽40代女性
駅の券売機でチャージをしていたら、見知らぬおじさんに「10円貸して」と言われました。返してくれないよね?と思いながら、10円差し上げました。
▽20代女性
駅のホームで電車を待ってると「綺麗だなあ。でもまゆげはこうしたほうがいいぞ」と化粧の指導をしてくるおじさんに遭遇。指導の途中に「綺麗だ」と言われるので強く怒ったり無視できず笑いながら聞いてましたが、失礼な話ですよね。
◇ ◇
知らない人から突然声をかけられるのは、誰でも警戒してしまうもの。特に女性は、一般的に標的になることも多く、SNS上でも様々な体験談を見かけます。
しゃべりたがりになっていませんか?突然話しかけてきた変な人になっていませんか?親切心がからまわっていませんか?…おじさんたちには一度、声をかける前に内容とタイミングを考えてもらいたいと、女性たちは思っています…。