【イヤイヤ期の子ども】「自分でむく?ママがむく?」「持って食べる?カットする?」100点のバナナの食べさせ方に共感 

ししまる555 ししまる555

 ママがイヤイヤ期の子どもにバナナを食べさせるときの手順を演じた動画がInstagramに投稿され、107万再生回数を超えて大反響となりました。動画では、新米ママの食べさせ方、ママ歴5年目の食べさせ方を比較しています。

 新米ママが子どもに「バナナ食べたい?」とバナナをちぎって食べさせようとすると、子どもに「ウェ~ン」と泣かれてしまい、ママも困り顔。ところがママ歴5年目にもなると、「バナナ食べたい?OK!自分でちぎる?それともママ?」と、まず尋ねます。

 続いて「自分でむく?それともママがむく?」、「自分で持って食べる?それともカットする?」と質問し、子どもに選ばせます。ところがどっこい、子どもは急に「バナナが食べたくなくなった」とのこと……。

 そんな子どもにもママは動じることなく、「そんなこともあろうかと、みかんとキウイも用意してるから。どっちがいい?」とドヤ顔で言うところで、動画は締めくくられます。ただバナナを食べさせるだけの工程でもこれほど丁寧に選択肢を提示し、一つ一つ子ども自身に選ばせるという、敏腕営業マンのようなママの手腕に感服です。

 このイヤイヤ期の育児あるあるに、子育てママからは共感コメントが殺到しました。

「クソ面倒だけど、この工程を踏むのが一番近道なんですよね!泣くほど笑いました」
「全部、確認作業が必須!大共感です。一つでもスキップすると、我が家は地雷を踏みます……」
「私は怖いのですべての確認を10回くらい聞いちゃいます(笑)。『いいのね?お母さんがちぎるよ?いいの?大丈夫?本当にいいのね?』って確認しても『やっぱり僕がやりたかったー(泣)』ってなるのが子育て……ハードモードすぎます」
「しっかり確認しても1秒後に違うことを言ってきたり、驚きを禁じえない要求だったりする……むいたバナナをセロテープで元に復元したことがあります(笑)」
「最後の『やっぱり食べたくない』で、一人目の時はムキーってなってたけど、今では『OK!冷凍バナナにしておくから食後にバナナアイス食べようね』って言えるぐらいまで自分成長した!」
「子ども四人目ともなると、赤ちゃんであっても有無を言わせない圧を出せるようになります(笑)」

 動画を投稿したのは、現在4歳の女の子と2歳の男の子を育てる、AMIさん(@ami_haba)です。AMIさんに子育ての様子を聞きました。

ーーバナナの質問を怠ると、やはり大変なことになるのでしょうか?

「先回りしてやると、『〇〇がやりたかったーー』と大騒ぎになるので、また最初から新しいバナナでやり直しになります。最後の一本だったときは、それはもう悲惨です。『明日スーパーで買うから』が通らず、その日のうちにスーパーに駆け込んだ日もありました。私は一人目の子育てで学んで、二人目からは動画のようなやり取りがデフォルトでできるようになりました」

ーー選択肢を提示すると、イヤイヤ期の洗礼は回避できますか?

「最小限に食い止められるときも多いですが、現実はさらに厳しく……(笑)。言ったことを簡単にくつがえしたり、結局どっちも嫌!と矛盾が生じていることもたまにあります。皆さんのコメントでもいただきましたが、まさにワガママ社長の名執事のような気分です。イヤなときはもう何をやってもイヤと言われてしまいますが、OKをもらうための最大限の工夫として、こまめな事前確認を随時行うことは、無難かつ最適な手段だと思っています」

ーーバナナ以外でのイヤイヤ期エピソードを教えてください。

「たくさんあります!(笑)。たとえば晩御飯の食べ終わりかけに、子どもが全く食べていない様子を見て、『もうご飯終わり?』→『まだ!!』→『でも食べ物で遊んでるだけだよ』→『まだ食べるの!』と言いながらも全然食べず、ヒドいときは床に食べ物を落とし始める→強制終了させる→ギャン泣きして『食べたかったのーーー(泣)』→『食べなかったじゃん!』……この流れはほぼ毎日です。ちなみに対処方法としては、デザートやYouTubeへ仕向ける……くらいです」

ーー子育てを通してママ自身も成長されていると思いますが、いかがですか?

「確実に成長しています!と思います!予期せぬトラブルへの対処、事前に起こり得ることの想定、待ったなしの対応のための持久力、夫婦のチームワーク力……これらのスキルを見える化したら、膨大な量になるはずです。

 ペアレンツ業は一般的な仕事のように、人からの評価や能力を客観的に知ることができないということが、精神的にツラくなってしまう理由の一つかもしれません。普段、誰からも評価されることなく、当たり前のようにスキルアップしているので(笑)。だからこそ今回のようなママの共感を呼ぶ動画は、一種の承認欲求(あ、私、頑張ってるよね、すごいよね、このスキル)が一気に爆発して、多くの方に賛同いただけたような気がします」

ーー子育てで大変なことや楽しいことを教えてください。

「一番大変なことは、理屈が通らないことです。大人だけの会議でも理屈が通らず苦労したこともあるのに、今ではそれがいかに建設的な議論ができていたかと思うほどです。あとは単純に体力もキツいですね。でも楽しいことがいっぱいです。育児ほど創造的な仕事はないですし、育児は自分育てにも繋がっています。ツラいこともありますが日々なんだかんだ幸せで、あっという間にこんな日々はなくなるというのもわかっているので、日々噛みしめたいなぁと毎晩子どもたちの寝顔を見ながら誓っています(笑)」

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『自己表現』『創造性』をテーマにしたSNS発信・活用法を伝える活動をしているAMIさんは、Instagram(@ami_haba)で子育てママあるある動画や、女性の働き方やライフスタイル、SNSの活用方法などを発信しています。

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